DANGAN#123
2月24日(火) 後楽園ホール 17時45分開始
主催:reason
このB級トーナメント決勝は5月26日開催予定です
<第11試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦ウェルター級>
竹内 護(ヨネクラ)●[判定0-3]〇川崎真琴(RK蒲田)
44-49×2 44-50
長身で長い腕ですっぽりとガードをするディフェンシブな竹内に対し、川崎はどう入ろうかと様子をうかがいます。そしてステップインして左ボディブロー、右フック。そんな中でバッティングが起こり、竹内の左まぶたから出血。2回開始早々には川崎が素早いワンツーで竹内をノックダウン。尻もちをついた竹内、どうやらダメージは深くはなさそう。再開後、川崎は長い右を伸ばし、竹内はそこへ右打ち下ろしで迎え撃とうとします。3回あたりから竹内が少し積極的に出て右ロングから左フックを返し、4回には右打ち下ろしをクリーンヒット。しかし竹内の右をよく見ていた川崎はこのラウンド終盤、竹内のうち終わりに右ストレートを合わせてダウンを追加。このダウンはダメージが深そうです。まもなくゴングに逃げ込んだ竹内は最終回も右打ちおろしを多用して粘りましたが、2度のダウンを奪っている川崎の明白な判定勝ちです。川崎は9戦6勝1KO2敗1分。竹内は13戦5勝6敗2分。
<第10試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦フェザー級>
荒谷龍人(KG大和)●[TKO2R0'35'']○渡部大介(ワタナベ)
長身の積極派荒谷がスタートから左フックで迫るものの、短躯の元アマ渡部はその動きをよく見ていました。そして左フック、右ストレート、左ボディブローと、的確なパンチを当てていきます。そして2回、渡部が左フックから右ストレートをクリーンヒット。これで腰砕けになった荒谷に渡部が右ストレートで追いうちをかけたところで、赤コーナーからタオルが投入されました。渡部は2戦2勝2KO。荒谷は11戦7勝1KO3敗1分。
<第9試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦フェザー級>
工藤篤志(古口)●[TKO3R0'42'']○篠原武大(全日本パブリック)
勝ちはすべてKOという両者、篠原が右強打を狙い、工藤は相手をよく見ながら柔軟に構えています。2回中盤、篠原が離れ際に左フックを効かせて連打。しかしこれを凌いだ工藤はラウンド終盤こまかくパンチを出して盛り返します。そして3回、ペースアップした工藤に、篠原の右フックがカウンターになって決まり、ダウン。キャンバスに跪いた工藤のダメージを見て、レフェリーがノーカウントで試合終了を宣言しました。篠原は12戦勝6KO4敗2分。工藤は9戦3勝3KO4敗2分。
<第8試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦スーパー.バンタム級>
小池信伍(角海老宝石)○[KO3R2'14'']●中嶋竜太(RK蒲田)
右構えの小池とサウスポーの中嶋、互いにストレートを出しながらのペース争い。細かく手を出すのは小池の方ですが、中嶋が放つ上下への左ストレートの方が印象的に映ります。しかし3回、コンビネーションで前に出た中嶋に、小池の右から返しの左アッパーがクリーンヒット。前のめりにキャンバスに落ちた中嶋を見て、青コーナーからタオルが投入されました。小池は9戦7勝3KO2敗。中嶋は11戦5勝4KO5敗1分。
<第7試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦スーパー.バンタム級>
横山一喜(古口)○[TKO4R0'32'’]●熊澤祥大(石川ジム立川)
強打のサウスポー熊澤に対し、横山はプレッシャーをかけて右フックを振るいます。コンビネーションを返す熊澤に、横山は怖れることなく右フック、右ボディストレートを返していきました。2回になるとスリリングなパンチの交換が始まり、その中でも横山の右フック、コンビネーションが先行。熊澤は左から返しの右を狙うもののなかなかスムーズにパンチをつなげません。3回、よく相手を見ながら躊躇なくパンチを合わせていく横山。右フック、左フックをクリーンヒットし、3回終了間際に連打でダウンを奪いました。そして4回、反撃に出た熊澤に右ショートをジャストミートさせたところで、レフェリーストップとなりました。横山は9戦7勝5KO2敗。熊澤は14戦6勝5KO7敗1分。
<第6試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦バンタム級>
藤本直人(新日本木村)●[判定1-2]○藤岡飛雄馬(宮田)
47-48 48-47 47-49
サウスポーの藤岡が前に出て左ストレートを狙い、藤本は右アッパーで迎え撃つ形。藤岡はプレスをかけて左、右ボディブローなど手数が多く、積極性で上回ります。正統派で技術のある藤本ですが、今日は藤岡の勢いに押され、左の被弾が多くなってきました。4回、バッティングで集中力を削がれた藤本はさらに後手に回り、最終回の反撃も長続きはせず。クリンチワークも駆使してペースを守り続けた藤岡に軍配が上がりました。藤岡は9戦5勝3敗1分。藤本は13戦7勝4KO5敗1分。
<第5試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦フライ級>
佐々木健介(帝拳)○[判定3-0]●田中康寛(輪島功一スポーツ)
49-46×2 49-45
大きなパンチを狙う田中に対し、様子を見ていた佐々木が、初回中盤にさしかかったころからボディブロー、左フック、右の返しとヒットを挙げていきました。スピードで上回るサウスポー佐々木。立ち位置も忙しく変えながら、左ストレート、迎え撃つ左を印象的に決めていきます。しかし2回終盤、田中が狙っていた右が佐々木をとらえ出します。田中のプレッシャーをバックステップでかわす佐々木。4回、田中は左フックから右フック、右アッパーで迫ります。しかし4回終盤、そんな田中の攻め際に佐々木が左アッパーを合わせてダウンを奪いました。最終回も追う田中に佐々木が左、右ボディをコツコツ当ててフルラウンド終了。佐々木は4戦3勝2KO1敗。田中は8戦4勝2敗2分。
<第4試合 DANGAN/B級トーナメント5回戦フライ級>
興法裕二(新日本木村)●[判定0-3]○角本達治(ワタナベ)
47-49 46-49 46-50
非力なサウスポー興法に対し、角本がよく動きながら右クロス、ボディブローででポイントをとります。柔らかな体を生かして決定的な一発をかわしている興法ですが、ポイントを奪い返せるだけの手数、有効打を決めることはできません。3回になると興法のクリンチワークに角本の攻撃も寸断されることが多くなりました。そんな中でも角本は懸命に攻め続け、初B級戦を白星で飾っています。角本は10戦5勝1KO5敗。興法は9戦6勝1KO2敗1分。
<第3試合 バンタム級5回戦>
シンノイ・シンマナサク(タイ)[ ]野口拳矢(セレス)
中止
<第2試合 ミドル級5回戦>
清野 航(石橋)●[判定0-2]○加瀬康司(レイS)
47-47 47-48 49-48
一昨年の東日本新人王・清野は14か月ぶりのリング。サウスポースタンスで左右フックを振って前に出て、アップライトに構える加瀬にプレッシャーをかけます。しかし初回のうちに清野やや打ち疲れの様子。2回には不用意に前に出る清野を加瀬が右で迎え撃ち、ラウンド終盤、コンビネ―ションをまとめる中で右でダウンを奪いました。しかし3回、4回と、猛烈に前に出る清野を加瀬が冷静にさばきながら右のヒット、返しの左でポイントをとっていました。最終回終盤は清野の猛攻の前に下がった加瀬でしたが、貯金を守り切り、うれしい3連勝。加瀬は9戦5勝2KO4敗となりました。清野は7戦4勝4KO3敗です。
<第1試合 スーパー.バンタム級4回戦>
石川由太(KG大和)○[KO3R0'25'']●山崎誠人(本多)
32歳石川はこれがデビュー戦。1勝1KOの17歳・山崎に対して左ジャブを散らし、誘って右クロスをヒット。上々の立ち上がりをみせます。山崎は硬質なワンツーで対応しますが、初回終了間際には石川が山崎の右打ち終わりに右ショートをジャストミートさせ、腰砕けにさせました。惜しくもここでゴング。2回も石川はよく見ていますが中盤、山崎の右フックでダウンを喫します。しかし再開後も石川の集中力はまったく衰えません。山崎のうち終わりを狙う右、左フックから右のコンビもヒット。そして3回開始早々、山崎の右をもらった後に右をすかさず打ち返し、この一撃でダウンを奪い返すのです。山崎は立ち上がったもののダメージをみたレフェリーがテンカウントを数え上げました。
落ち着き、度胸、パンチ力…ゴロフキンのような倒しっぷり。すばらしい32歳、石川に注目です。