8.2 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

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第528回ダイナミックグローブ
8月2日(土)後楽園ホール 17時45分開始
主催:横浜光


<メインイベント スーパーフェザー級10回戦>

〇金子大樹(横浜光)WBO8位/OPBF2位/日本1位
[TKO4R1'10''
 ]
●シリロ・エスピノ(フィリピン)フィリピンフェザー級13位

金子の左ジャブがスタートから冴えわたりました。短躯のエスピノは左右フックを振るうものの、金子には届きません。2回にバッティングが起きて右まぶたから出血したエスピノに対し、金子はワンツーから左ボディブローもヒット。ダメージを与えていきました。3回、金子のタイムリーな右アッパーでエスピノがダウン。試合再開に応じて、闘志をみせたエスピノでしたが、4回、金子の右ストレートで左まぶたをカットしたエスピノは、ドクターチェックの際に視界難を自ら訴えて棄権を申し出ました。

 得意の左ジャブが冴えわたった金子は、これで再起2連続KO勝ち。戦績は27戦21勝14KO3敗3分です。















<第7試合 バンタム級10回戦>
〇赤穂 亮(横浜光)WBA15位/WBO8位/IBF11位/日本2位/WBCスーパーフライ級6位
[判定3-0]97-94 97-93×2
●芹江匡晋(伴流)日本スーパーバンタム級7位

元チャンピオン同士の注目の一戦は、バッティングにクリンチの多い荒れ模様のフルラウンドになりました。初回、赤穂が左アッパーから右ストレートに繋げてラッシュをかけます。2回には芹江がボディを攻めますが、この時に肩を赤穂の顔面に圧しつけて嫌がらせます。3回から4回にかけては、赤穂の右クロス、ボディ攻撃が目立ちました。4回に赤穂の左ボディブローで芹江が“ダウン”。これはローブローの裁定です。もみ合う場面が増えますが、その合間を縫って赤穂が左右フックをまとめ、5回終盤には赤穂が左フックで芹江をぐらつかせました。しかし6回、開始早々に激しいバッティングが起きて赤穂は右目上カット。芹江の左右アッパーも食いました。7回には芹江がペースを上げて試合がにわかに盛り上がりますが、ここでポイントを獲ったのは赤穂の右フック、ストレートの方でした。その後終盤は赤穂が我慢強くコンビネーションでポイントをピックアップ。最終回開始早々にバッティングで“ダウン”した赤穂でしたが、最後は赤穂らしい思い切った右ストレートもみられ、試合は終了を迎えました。ひさしぶりに10ラウンドを戦い切った赤穂は、これで27戦24勝16KO1敗2分。芹江は31戦25勝10KO6敗となりました。















<第6試合 フライ級8回戦>
○堀 陽太(横浜光)日本フライ級13位
[TKO8R1’36’’ ]
●鈴木武蔵(帝拳)

今年1月以来の再戦。その時の勝者、サウスポーの堀が初回終了間際にタイムリーな右フックでダウンを奪いました。雪辱を期す鈴木は2回、懸命に前へ出てボディを攻め、ダウン分を追い上げます。4回になると堀がギアを上げて攻めましたが、5回は再び鈴木がアグレッシブに獲り返し、一進一退の展開です。6回、堀が鈴木の打ち終わりを左右のアッパー、フックで的確にとらえると、次の7回は鈴木が手数を増して攻め立てます。そんな両者譲らぬ白熱戦は最終8回へ。クリンチの離れ際に堀が右フックをクリーンヒット。この一撃で鈴木がもんどりうってキャンバスに落下します。立ち上がり、再開に応じた鈴木でしたが、まもなくコーナーからタオルが投入されました。

堀はこれで16戦12勝7KO2敗2分。鈴木は13戦10勝4KO3敗。











<第5試合 65.0kg6回戦>
越川孝紀(セレス)〇[KO1R2'02'']●中村祐仕朗(岐阜ヨコゼキ)

パワフルな左右フックで中村に迫る越川。その右フックがテンプルをちょくげきして中村ダウン。カウント中にタオルが投入されましたが、そのままレフェリーはカウントを数え上げ、10カウントのKOとなりました。

アマチュア出身の越川はこれで2戦2勝1KOです。



<第4試合 58.2kg4回戦>
鈴木貴彦(横浜光)〇[TKO4R1'39'']●ベジータ石川(折尾)

東日本新人王予選敗退からの再起戦となる鈴木が、快勝です。短躯のファイター石川の荒々しい左右フックが届かぬ距離を保つ鈴木は、長身を生かした右ストレート、左フックで2回にはペースに乗りました。そして4回、カウンターの右ストレートを機に畳み掛け、レフェリーストップを呼び込みました。鈴木はこれで5戦4勝3KO1敗です。


<第3試合 53.0kg4回戦>
田口健太(セレス)●[判定0-3]〇石倉一稀(RK蒲田)

37-40×2 36-40

一生懸命前に出る田口ですが、石倉の左アッパー、右フックなど的確なパンチをことごとく被弾していました。最終回はその田口が左右フックで猛攻しましたが、下がる石倉をとらえきれず。頑張り屋の田口のダメージが心配です。左アウトボクサーの石倉はこれで6戦3勝1KO3敗です。



<第2試合 スーパーフェザー級4回戦>
中川 祐(横浜光)○[判定3-0]●永田 翔(アベ)

39-38 40-37 40-36

12月のデビュー戦で眼窩骨折を負った中川は、これが再起戦。左の差し合いから、中川が左フックをヒットするようになります。最初はオープンブローの注意を受けたその左ですが、2回には永田の打ち終わりにその左をよくヒットし、3回に出入りしながら鋭いワンツーも決まるようになりました。最終回、永田は前に出て反撃を試みますが、中川を崩すことはできませんでした。中川はこれで2戦1勝1敗です。



<第1試合 フライ級4回戦>
落合 令(横浜光)△[判定0-1]△戸髙 達(レパード玉熊)

38-39 38-38×2

初回は落合の右ストレートが印象的。そして2回は戸高がアグレッシブを強めてワンツー、左フックでアピール。と、一進一退の様相となります。3回、長身の落合が打ちおろしの右でポイントを獲り、しかし最終回は戸高の左右フック、ストレートが的確…と、ドローに終わっています。

落合は9戦2勝3敗4分。戸髙は4戦2勝1KO1敗1分です。





<photo & by Hiroaki Yamaguchi 山口裕朗

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