レガシィってどういう意味? | 夢老い人の呟き

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最近レガシィという言葉をよく聞く。

過去の遺産という意味かと思っていたら、どうも負の遺産、レガシィ・コストの意味合いの方が強いように思う。

 

オリンピックの経済効果への疑問(http://ameblo.jp/boumu/entry-12211138181.html)にも書いたが、大きな経済効果があるとされるのとは裏腹に、アトランタ・オリンピックを除き殆どがの大会が開催国は大きな負債を抱え、経済が落ち込んでいる。

 

1964年の東京オリンピックではオリンピックに合わせて東海道新幹線や東京モノレール、首都高速などの交通・社会インフラが整備され、その後の日本経済発展の起爆剤になったが、日本が借金大国になった発端ともいわれる。そしてオリンピック翌年の1965年には40年不況(証券不況https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%BC%E5%88%B8%E4%B8%8D%E6%B3%81)が起きている。

 

1998年の長野冬季オリンピックは大きな経済効果を上げたとされ、短期的にはプラスのように見えるが、施設整備に巨額の資金がかかり、ばく大な借金をして、2002年度には1兆6475億円もの県債残高を抱えることになった。

この県債の利払いに加えて、年間100億円ともいわれるオリンピック施設の維持費が財政を圧迫して、一時、長野県が財政再建団体へ転落するのではないかと心配された。

出典東京オリンピック、都民が喜ぶ開催方法はある!? / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社

また今朝のモーニングショーで紹介されたが、6つの競技場で毎年10億円の収入があるが、整備費用に15億円を費やしているとのこと。こうやってみるとレガシィとは負債、もしくは負の遺産の意味ではなかろうかと考えてしまう。

 

実態の怪しい経済効果と引き換えに、レガシィ・コスト、負債は確実に残る。