さて、前々回はさわかみファンドとキャピタル社の運用するICAファンドについて。


前回は長期投資を愚直に実行するエドワード・ジョーンズについて書きました。


そしてrennyさんのブログで再発見 したのですが、この2社(運用会社と証券会社)


が協力することによって


個人投資家が長期投資を実行できるようになるのです。


私はセミナーや拙著でも資産を増やすには


株式会社に投資して複利で長期運用する”のが一番いいと言っています。


(あえて株式ではなく株式会社と言うのは会社に投資をしているという感覚を持って欲しいため)


個別株で運用するのも可能ですが、それにはやはりバフェットのような目利きと胆力が必要です。


よって個人投資家はどうしても投資信託に頼ることになり、個人投資家が長期で運用を任せられる


投資信託が必要です。


 しかしもう一つ重要なのがこういったファンドをどうやって誰が販売するかということです。


キャピタルがICAファンドの販売先に求めたのは


投資家が欲しがるものではなく、投資家にとって本当に必要なものを売ろうとする販売先です。


そしてその販売先としてEdward Jonesを選んだのです。


EJを選んだ理由はEJが顧客に対して徹底して長期投資を薦めている点で


あり、それによって運用会社はどんなメリットがあるかというと


ファンドの解約率が低くなるからです。


EJの投信解約率は6%で業界平均の20%に比べるとどれだけ低いかが


分かります。そしてこの低解約率がICAファンドのパフォーマンスを上げるのです。


図式にすると


ICAファンド設立→長期投資の利点を理解している投資家、証券会社でのみ販売→


低解約率→パフォーマンスのアップ→ICAファンドへの資金の流入


といった形になります。


これが運用会社、販売会社、個人投資家全てがハッピーになれる


関係ではないでしょうか。


参考ブログ:「長期投資家以外お断りの証券会社を求む」