1/2とか1/3とか | 行け! 武蔵小山撞球隊

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長年性懲りもなくビリヤードをつづけてきたおじさんが、
なんだかんだといい加減なことを綴ります。

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なんだかんだ言ってるうちに、今年も残すところ2ヶ月ほどですね。
うーむ・・・
去年の今ごろは、インドネシア行きを控えて何となくウキウキしていた頃ですが、今年の予定といえば紅葉になってお絵描きに行くことと、新潟の青年団が持参した日本酒を飲みながら球を撞く「球酒会」の開催、このふたつを残すばかりです。
のんべんだらりと生きていますと時間の経つのが早過ぎますので、ところどころにイベントを入れなくてはいけません。



そういえば、痛風と骨折で自宅にいる時間が長かった夏に、北陸「エディ」の加藤Pが32年前のビデオを送ってきてくださったのですが、それがやっとDVDに変身しました。

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これです。
32年前のVHSはさすがにヨボヨボだったのですが、ヤマトダマシイでなんとか復活させました$行け! 武蔵小山撞球隊
「精密器械」と呼ばれた角当さんの映像はYouTubeにもないようですし、今後はこれに淳介さんの自戦解説を入れる予定です。
こういうのは仲間でアイデアを出し合っていろいろやっているうちが楽しいので、ゆっくり進めていこうと思っています。



さて本日は「1/2と1/3」です。
この題名、ビリヤードをやらない人が見たらワケがわからんでしょうね(^∇^)

えっ?
ビリヤードをやっているけどわからん?

いけませんなあ・・・

ま、ポケットの場合は「1/2や1/3という言葉を知らなくても全部入れりゃいいんでしょ。」と言われれば一言もありませんが、居酒屋で球の話をする時にこういう用語を知っておけば説明が通じ易いですからね$行け! 武蔵小山撞球隊



それではちょこっと説明します。

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これが1/2。
手球のまん中を撞いて、先球の端を狙う厚みです。

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これが1/3。
先球の約1センチ外側を狙う厚みです。

ちょっと計算してみますね。
1/2と1/3の差は、3/6ー2/6=1/6です。
球の直径は約6センチですので、それの1/6は1センチ。
そういう訳で、
「1/3」は「先球の端から約1センチ外側を狙う厚み」
「2/3」は「先球の端から約1センチ内側を狙う厚み」
ということになります。

なお「約1センチ」と書いたのは、キャロムとポケットでは球の大きさが違うからです。
キャロムの球の直径は6センチ強、ポケットは6センチ弱ですので、少しだけ差があります。



実例をあげてみます。

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これが1/2で、

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これが1/3だったと思います。たぶん(・_・;)

他には・・・

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これは1/2。

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これは、私の場合は1/3あたりを狙っています。
ヒネリは「けっこう右」。

もし間違っていたらいけませんので、確認してみてくださいね(^∇^)


私はビリヤードを始めて少し経った頃にこういうのを教わって、なんだか謎がすべて解明できたような気がしましたが、なんのなんのビリヤードはそんなに甘くありません。
でも、知っていれば、初心者のみなさんが練習される時の道しるべにはなるかと思います。


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問題はこれ。
厚みを表現するのに「全厚」とか「100%の厚み」とか言いますが、つまり「まっすぐ」です。

ポケットの基本ですが、数あるショットの中でたぶん最も地味なのがこの「まっすぐ」です。
センターショットを黙々と練習する姿から、千羽鶴をコツコツと折り続けるおばあちゃんを連想するのは私だけでしょうか$行け! 武蔵小山撞球隊


しかし、この地味なショットにもドラマがあったのです。

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さあどうするか、という局面。
手球は白です。

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これをやった選手はキューを少し立てていましたので、こんな事でも狙っていたのだと思います。きっと。

ところが・・・

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ズドンと撞いた手球は、近年稀に見るあざやかなストップショットでした。

まさに「全厚」$行け! 武蔵小山撞球隊

3Cには様々なショットがありますが、唯一ストップショットだけはありません。


ポケットならいざ知らず、3Cの世界では屈辱的な「ストップショットの○○」と命名された彼は、少しキザなところがあったために傷ついたのかしばらく見かけませんでしたが、その後再開した様子です。
ただ、プレーは思うに任せず、5年以上も前から同じ持ち点で足踏みしているようです。