ホリエモンこと堀江貴文さんの著書、「本音で生きる」を読んだ。堀江さんは東大在学中の1996年に起業し、4年後には東証マザーズへの上場を果たして時代の寵児となられる。しかし、2006年に証券取引法違反で逮捕され、実刑判決を受けて服役・・・そういう経験をされたからか、はたまた元々のご性格か、短く簡潔な言葉でズバズバ本音を語っておられる。ピッチャーに例えれば、直球勝負で打てるなら打ってみろと打者に迫るタイプか。

堀江貴文さん

堀江さんがおっしゃる「時間がないからできない、は現状維持を選んでいるだけ。時間がないは言い訳だ」はその通り。私もそういう言い訳をしていたが、合唱、バイオリン、ヨガ、お料理教室、登山・・とチャレンジすると決めたら時間ができた。続いているのは合唱とバイオリンだが、又、新しいチャレンジがしたくなれば、時間は必ず作れると思う。

その他、堀江さんがおっしゃる「実際には存在しない世間などというものを気にする必要はない」(そんなに多くの人から注目などされていない)とか、「自分の得意(コアバリュー)にこそ時間を使え。その為に得意な人に外注せよ」はその通りだと思うし、そうできるよう心掛けているつもりだ。しかし、次の二つには新鮮なサプライズがあった。

その1、人間関係の新陳代謝を図る。
その2、大事なのは Give, Give, Give だ。

安定した人間関係は快適で居心地の良いものだと思うが、しがらみから行動や考えが縛られることもある。だから、堀江さんは新しい出会いを自分に義務付けておられるが、その理由が「面倒くさいと感じることがあるからだ」と正直に告白されているところが面白い。身体と同じで、新陳代謝がなくなると人間関係もブクブク太ってしまうだけになるのだろう。

Give, Give, Give も意外な気がしたが、堀江さんの「僕が頻繁に会いたいと思う人は全員気前がいい」や「相手に尽くせば尽くすほど自分に返ってくる」には説得力があった。多分、私もそのように感じていたからだと思うし、私はそういう気前の良い人たちに支えれてきたのだろう。Give and Take と良く言うが、本当は Give and Given と言うべきなのかなと思った。