「六瓢息災」

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お取引先からお歳暮を頂いた。

甘党の私に気遣って下さり、廣尾瓢月堂というお店の「六瓢息災(むひょうそくさい)」という和菓子を送って下さった。「無病息災」に掛けた命名のようだが、蜜漬けの生姜やシロップ漬けの無花果にアーモンド、くるみ、カシューナッツ、ドライフルーツを加え、これをタルト生地で挟んだお菓子だ。

 

 

早速、頂いてみることにしたのだが、小さな立方体にさまざまなものがぎっしり詰まり、噛みしめるほどに味わい深くなる美味しいお菓子だった。こういうのも「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と表現できるのかな、などと考えながら頂いたが、今度は、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」は英語で何というんだろうと気になった。

 

"Small head but great wit"

(小さな頭に大きな知恵)

"Good things come in small package"

(素敵なものは小さな包みでやってくる)

 

なかなか上手い表現だと思ったが、次には、この反対語である「独活(うど)の大木」は英語で何というんだろうと気になった。

 

"A big useless fellow"

(大きいが役に立たない奴)

"Great trees good for nothing but shade"

(日影以外には役に立たない大木)

 

なるほど、大きいものは大きな期待を背負うから、それを裏切ると評価も手厳しくなるということか。いずれにせよ、私も歳を重ね、以前より運動の量が減り、食べる量も減ってきた。これは、量ではなく質を大事にしなさい、というサインなのかなと最近思う。そう考えると、最も減ってしまったものは「時間」なのだから、時間こそ自分が望む通りに使わねばと思う。

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An Amazing Story(素敵な話)

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インドの友人から届いた「素敵な話」。

実話か創作かは分からないけれども、実に感動的な話だ。

 

This is a fantastic story. Some of you may have read it before, but it is still relevant in today’s world where this kindness is repeated over and over again in many forms, some of them very small. It’s the kindness that really matters and brings about results.

 

これは素晴らしい物語だ。皆さんの中には読んだことのある方もおられるだろうが、今日の世界でも人に対する親切がさまざまな形で繰り返されていることを示しているように思う。これは思わぬ結果をもたらした親切の物語だ。

 

This is a true story that had happened in 1892 at Stanford University.

 

1892年、スタンフォード大学で実際にあった話だ。

 

A young, 18 year old student was struggling to pay his fees. He was an orphan, and not knowing where to turn for money, he came up with a bright idea. A friend and he decided to host a musical concert on campus to raise money for their education.

 

18歳の若い学生が授業料の工面に苦労していた。彼は孤児で、どこに相談すれば良いのかも知らなかったが、一つ名案を思い付いた。彼は友人と音楽会を校内で主催し、授業料を稼ごうと決めたのだ。

 

They reached out to the great pianist Ignacy J. Paderewski. His manager demanded a guaranteed fee of $2,000 for the piano recital. A deal was struck. And the boys began to work to make the concert a success.

 

彼らは偉大なるピアニスト、イグナツィ・J・パデレフスキにアプローチした。彼のマネジャーはピアノリサイタル開催に2000ドルの出演料を要求し、交渉が成立した。若者二人はコンサートを成功させるために奮闘を始めた。

 

The big day arrived. Paderewski performed at Stanford. But unfortunately, they had not managed to sell enough tickets. The total collection was only $1,600. Disappointed, they went to Paderewski and explained their plight. They gave him the entire $1,600, plus a cheque for the balance of $400. They promised to honour the cheque soonest possible.

 

大切な日が訪れた。パデレフスキがスタンフォード大学でピアノを演奏したのだ。しかし、不運なことに、若者たちは十分なチケットを販売できず、手許には1600ドルしかなかった。落胆した彼らはパデレフスキのところに行き、苦しい状況を説明した。その上で、彼らは1600ドルの現金と残り400ドルについては小切手で支払うことにし、パデレフスキにはできるだけ早く小切手を現金化すると約束した。

 

"No" said Paderewski. "This is not acceptable" He tore up the cheque, returned the $1,600 and told the boys "Here's the $1,600. Please deduct whatever expenses you have incurred. Keep the money you need for your fees. And just give me whatever is left" The boys were surprised, and thanked him profusely.

 

「ダメだ」とパデレフスキは答え、「これは受け取れない」と小切手を破り捨てると、1600ドルの現金を若者たちに返し、「ここに1600ドルある。ここから君たちが使った経費と、君たちが必要とする授業料を差し引くんだ。それで、もしいくらかでも残ったら、それを私にくれればいい。」 若者たちは驚き、そして何度も繰り返し礼を言った。

 

It was a small act of kindness. But it clearly marked out Paderewski as a great human being. Why should he help two people he did not even know? We all come across situations like these in our lives. And most of us only think "If I help them, what would happen to me?" The truly great people think, "If I don't help them, what will happen to them?" They don't do it expecting something in return. They do it because they feel it's the right thing to do.

 

これは小さな親切だったが、間違いなく、パデレフスキが偉大な人間になることを運命付けた。彼はなぜ良くも知らない二人の若者を助けたのか。同じような状況に遭遇することが私たちの人生にもある筈だ。しかし、殆どの人は「彼らを助けたとして、私に何が起こるというんだ?」と考えるだけで済ませてしまう。しかし、真に偉大な人たちは、「もし私が彼らを助けなければ、彼らはどうなるんだ?」と考える。そして、見返りを期待して行動するのではなく、それが正しいことだと信じて行動するのだ。

 

Paderewski later went on to become the Prime Minister of Poland. He was a great leader, but unfortunately when the World War began, Poland was ravaged. There were over 1.5 million people starving in his country, and no money to feed them.

 

パデレフスキは後にポーランドの首相となる。彼は偉大なリーダーだったが、不運にも世界大戦が勃発し、ポーランドは大きな損害を受ける。150万人の人々が飢えに苦しみ、しかし、食糧を確保する資金も枯渇する。

 

Paderewski did not know where to turn for help. He reached out to the US Food and Relief Administration for help.

 

パデレフスキはどこに支援を求めるべきか悩むが、米国食糧救済局に援助を求めることにした。

 

The head was a man called Herbert Hoover - who later went on to become the US President. Hoover agreed to help and quickly shipped tons of food grains to feed the starving Polish people. A calamity was averted.

 

責任者はハーバート・フーバーという男で、後に米大統領に就任することになるが、求めに応じて支援することに合意すると、すぐさま何トンもの食糧を飢えに苦しむポーランドの人々に送った。これで災難は何とか回避された。

 

Paderewski was relieved. He decided to go across to meet Hoover and personally thank him. When Paderewski began to thank Hoover for his noble gesture, Hoover quickly interjected and said, "You shouldn't be thanking me, Mr. Prime Minister. You may not remember this, but several years ago, you helped two young students go through college in the US. I was one of them."

 

パデレフスキは救われ、フーバーに直接礼を述べるため会いに行こうと決心する。パデレフスキがフーバーにその崇高な行いに対する礼を述べ始めたとき、フーバーはそれをさえぎり、こう話し掛けた。「首相閣下、私に礼を述べる必要はありません。覚えておられないかも知れませんが、何年か前に、あなたは二人の若い学生が大学で学び続けられるよう援助されました。私はその内の一人です。」

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バイオリンの発表会

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バイオリンの発表会に出た。先生の旦那さんである熊さんが葉加瀬太郎の「情熱大陸」と映画「ディア・ハンター」の主題歌「カヴァティーナ」を私のために編曲して下さった。情熱大陸は弦楽四重奏、カヴァティーナはチェロとの二重奏だ。

 

 

早速、熊さん作成のデモ演奏を聴いてみると、どちらも素敵な曲ではないか。情熱大陸には文字通り情熱たっぷりの躍動感があり、ディアハンターには静かだが胸を締め付けるような旋律がある。単純な私は、こんな曲を弾けるなんて幸せ、と喜んでいたのだが、聴くと弾くでは大違いで、練習を始めるとあちらこちらで壁にぶち当たった。

 

「情熱大陸」は速くは弾けず、ところどころでフリーズしてしまう「凍結大陸」(笑)、「カヴァティーナ」は長い音と重音がかすれてしまう「カスレティーナ」(笑)・・・我ながら上手い命名だと思ったが、いやいや、笑っている場合ではない。それから毎朝の特訓が始まった。「情熱大陸」は毎週土曜日のレッスンで先生がテンポを指定下さるのだが、それが少しずつ早くなっていった。「カヴァティーナ」は音がかすれようが弓が足らなくなろうが、一定のテンポで弾き続ける。その努力が実り、少しずつ曲らしくなってきた。

 

本番ではミスもあったが、意外にドキドキせず、「このテンポで行くと、あそこで指がもつれるな。だったら、今だけでもしっかり弾いておこう」と考えられるくらい冷静だった。これで、予想に反し指がもつれなければドラマなのだが、現実はそこまで甘くはなく、予定通り、もつれてしまった。しかし、今回はほぼ練習通りの演奏ができたように思う。当たり前のことだが、無駄になる練習などないことを実感できる発表会になった。

 

ご近所の皆さま、そして家族のみんな、私の騒音に寛大なるお付合いを下さり、ありがとうございました!

 

 

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