「通貨の分散」とFX(外国為替証拠金取引)2016(2) | 香港IFA玉利の海外投資夜話

「通貨の分散」とFX(外国為替証拠金取引)2016(2)

世界の情勢に神経を尖らせ、
何かニュースがあったときに
すばやく対処して利益を獲得しにゆくのが
手練の投資家であるなら為替取引を
無視するのは良いことであろうか、
という疑問も最近自分の中で大きくなってきた。

例えば今年の6月23日の
英国の国民投票でEUを離脱するという結果が出た日、
ポンドは米ドルに対して1日で10%以上も下落した。

「通貨の分散」
を実行していれば
そのまま座視していても良い。

なぜなら手持ちのポンドが
下がった分並行して持っている
米ドルや日本円が相対的に上昇するのだから
体制に影響はない、

というのがこれまでの考えだった。


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もちろん間違ってはいないはずだ。

だが厳しい目で見れば
それは最良だったとは言えない。

このとき
何がベストだったかというと、
国民投票の結果を知った瞬間に
手持ちのポンドを他の通貨に
両替する(ポンドを売る)ことである。

更に言うならFXで
猛然とポンド売りを実行することである。

そしてポンドが
下がりきったところで
FXではポンド売りのポジションを決済し、
同時に自分の預金の中で他の通貨を
ポンドに両替(ポンド買い)して
安く調達したポンドを自分の資産の
ポートフォリオに再び加えておくのである。

そのためにFXの口座は必要だ。

一方、いざというときに
素早く反応するためには常日頃から
取引をおこなって感覚を維持しておくことも重要。

正直、FXの日々の取引は
まるでギャンブルさながらである。

自分の買った位置、売った位置より
上昇するのか下落するのか、通常は予測不可能だ。

1日に日本のGDPと同レベル
500兆円規模のお金が通貨対通貨という
単純なかたちで取引されている市場は
超大国の中央銀行の資金力をもってしても
相場にはわずかに影響を与えられる程度。

個人の予測などほとんど意味をなさない。

ただそんな中でも
ストップ・ロスなどできちんと
リスク制御をしながら神経を研ぎ澄まして
利益を確保してゆく日々の取引の鍛錬は無駄ではない。

そうして来るべき
機会に持てる力を存分に発揮する。

野球のバッターに
例えるなら毎日試合に出続け、
常にヒットを打つために自分のスキルを
最高に保っておく感覚かもしれない。

いつか満塁で巡ってくる
自分の打順で最高の
パフォーマンスを出すために。


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