10月末の黒田バズーカ第二弾と円安急進(1)
2014年10月31日に
黒田日銀総裁が追加金融緩和策
(黒田バズーカ第二弾)を
発表してから株価が急激に上昇し、
円安に拍車がかかっている。
日経平均は17,000円台に届く勢い、
日本円の対米ドルレートは115円台に
下落する様相を呈している。
これはともにリーマンショック前の
2007年以来の水準である。
ここでの日銀の追加金融緩和は
大方の予想を覆す決定、
いわゆるサプライズの要素があったのと
時を同じくしてアメリカの金融緩和(QE3)も
正式に終了が発表されたので両市場は
凄まじい反応を示したといえる。
どうしてこの時期に
追加緩和を決定したのかについては、
財務省がやりたがっている
8%から10%への消費増税を
OBである黒田総裁が後方支援したという論や、
2年で2%を目指していた
インフレ率を達成するための金融緩和を
これ以上遅らせるわけにはいかなかった、
という説が語られている。
前者について
黒田総裁自身は会見で
「消費税の再引き上げは、
政府が経済動向を見て決めることで、
我々の関与するところではない。
決定に影響を与えようというつもりもないし、
そのようなことにはならない」
と否定しているが、
緩和をすれば株式市場が活況になり、
輸出系企業の業績が上がって
景気にプラスの影響はある。
そういう雰囲気の中であれば
増税は決めやすいかもしれない。
後者については
昨今の原油価格の低迷もあり、
円安が進むほど燃料価格が
上がらないなどの理由で1%程度の
インフレにしかならないという
見込みであるらしい。
一方でアメリカがQEを終了した関係で
日本円の対米ドルレートは
放っておいてもじわじわと下がってゆく可能性がある。
仮に年末までに
自然に115円を下回って下がると、
その段階で更なる金融緩和はやりにくい。
仮に120円を下回ると
さすがにアメリカの景気にも
影響が出る可能性もあるし、
中国・韓国などの近隣国の窮乏化の
批判を浴びかねない。
いわんや
「今が緩和を行なえる最後のタイミング」
と判断したフシはある。
>>>>内容に満足されたらこちらをクリック!
黒田日銀総裁が追加金融緩和策
(黒田バズーカ第二弾)を
発表してから株価が急激に上昇し、
円安に拍車がかかっている。
日経平均は17,000円台に届く勢い、
日本円の対米ドルレートは115円台に
下落する様相を呈している。
これはともにリーマンショック前の
2007年以来の水準である。
ここでの日銀の追加金融緩和は
大方の予想を覆す決定、
いわゆるサプライズの要素があったのと
時を同じくしてアメリカの金融緩和(QE3)も
正式に終了が発表されたので両市場は
凄まじい反応を示したといえる。
どうしてこの時期に
追加緩和を決定したのかについては、
財務省がやりたがっている
8%から10%への消費増税を
OBである黒田総裁が後方支援したという論や、
2年で2%を目指していた
インフレ率を達成するための金融緩和を
これ以上遅らせるわけにはいかなかった、
という説が語られている。
前者について
黒田総裁自身は会見で
「消費税の再引き上げは、
政府が経済動向を見て決めることで、
我々の関与するところではない。
決定に影響を与えようというつもりもないし、
そのようなことにはならない」
と否定しているが、
緩和をすれば株式市場が活況になり、
輸出系企業の業績が上がって
景気にプラスの影響はある。
そういう雰囲気の中であれば
増税は決めやすいかもしれない。
後者については
昨今の原油価格の低迷もあり、
円安が進むほど燃料価格が
上がらないなどの理由で1%程度の
インフレにしかならないという
見込みであるらしい。
一方でアメリカがQEを終了した関係で
日本円の対米ドルレートは
放っておいてもじわじわと下がってゆく可能性がある。
仮に年末までに
自然に115円を下回って下がると、
その段階で更なる金融緩和はやりにくい。
仮に120円を下回ると
さすがにアメリカの景気にも
影響が出る可能性もあるし、
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