10年越しの再開 | ブーティの裏

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フォトグラファーをする傍ら、Funnyな神さまの導きにより2014年から「狛江で1番入りづらいバー、ゴータバー」という飲食店を経営させて頂いております。2023年法人化し㈱ゴータバー設立。学歴が小学生程度しか無いため誤字脱字多めのニンゲンのエッセイ。

僕が、20歳の時・・・

ある大手ハウスメーカーの大工を辞め、

小さな工務店に入社した時の話だ。

マンションに住む、4人家族・・

大黒柱である、社長という方は、映画「血と骨」に出てくる北野武 演ずるキャラクターそのものだった。

早い話、自己中心的社長だ。

そんな社長でも、僕の事を可愛がってくれた。

職人には厳しかった

気に入らなかったら、ビタいちもん金を払わない戦前の日本人みたいな人だ。

社長の出身は、留萌から南に5キロほど離れた海沿いの小さな村だった。

そこには社長の弟夫婦が住んでおり、弟の嫁さんも僕を特別可愛がった。

いつもその村に札幌から仕事で行っていたんだ

泊まる場所は弟夫婦の自宅。

その自宅は、手作りの家で天井は低く、外壁の壁はモルタルで塗り固められただけの

二階建て。

裏にはローカルの汽車が走り、玄関を出て徒歩50歩で海だ。

朝は目覚まし時計代わりに波の音と、汽車の音が聞こえる。



しばらくして・・・

社長の会社は倒産した。



その後、3年目に社長から電話がかかって来て「今からあえないかと・・・」

僕は倒産当時も今も、腹は立たなかったから会った。

申し訳なかったと。

お互い元気でがんばろうと言い、そこで別れてから7年。

体を壊していた社長が心配だった。

弟夫婦には10年会っていない。

会いたかった。


そして・・昨日、留萌の近くの村に住む弟夫婦の家の前まで行ったんだ。

1番知りたかった事は、社長は生きているかどうか・・・


その海沿いの村に到着後、しばらく迷った。

あの独特なモルタルの家がなかなか見つけられなかったんだ。

日没寸前に・・発見。

家の中は、薄明かりが付いている

一旦、帰ろうとしたが・・・勇気を出して・・

玄関を開け、「こんばんは~」と言ってみた。

中から懐かしい声で 「はーい」と返事があったので・・

顔を見られる前に、「GOTAでーーーーっす」って言ってみた。

中から 「はぁ?」 と、一声。

もう一度 「GOTAどぅえーーーーーーーっす!」って言った。

ドタドタ!!っと走る音と共に、びっくりしたギョウソウで、

「おんめぇ!!GOTAけぇ!?」

(海沿いなので、半端じゃないくらいナマリがあります)

「おんめぇ!!ひさしぶりだなぁ!あがってケ!!」

と言ったのは、社長の弟の嫁さんだった。

弟さんは左官屋で、北海道には仕事がなく、道外出張との事だった。

よかった・・・みな・・元気だった。

色々話をした。

あれからどうなったかとかね。

社長は、無事元気に仕事をしているが、札幌から留萌に戻られたそうな。

で、この弟さんの嫁さんなんだけど・・・・
その辺の芸人より面白い方なの!!

会った瞬間から笑いっぱなしでね、最高の一日を満喫させてもらったよ 笑

ブーティの裏!


ブーティの裏!

田舎特有の次から次へと食べ物が出てくる。
「気を使わんでーーーー!」って言ってもね、

「なんだべなぁ!怒 あるもの出してるだけだ!!」と 笑

なんか、自分の母のような存在でねぇ

息子さんは僕と同い年だそうな。

僕は、土産などいっさい持っていかなくて、
 「ごめんなさい、手ぶらできてしまって・・」って言ったらさ、

「こやって会いに来てくれるのが1番の土産だ!」ってさ。

なんか、うれしかった。

愛ってのが少し分かったような気がした1日でした。

こんな日をくれてありがとう。

いやぁーしっかし、とにかく面白い人で、ずーっと笑いっぱなしでした!!!!!!

あなたも・・形はどうであれ、10年あっていない人を遊びがてら訪ねてみてはどうだろう?

LOVEの本当の意味が少しだけわかるかもだよSH

実は今回、写真モデルの練習台になってくれた女性(彼氏付)も連行。

彼氏がOK出してくれてね。

留萌ロケ練習してきました。

後日、載せます。

その子も笑いっぱなし

ありがとう。



GOTA