ファントム・ピークス | ブックスタマ社長の自腹読書日記

ファントム・ピークス

デビュー作である本作が松本清張賞最終候補に
ノミネートされ、将来を嘱望される中、本作発表後の
翌年、癌で早世した北林一光さんの作品です。
ブックスタマの文庫担当者イチオシということなので
読んでみました。

長野県安曇野の山中、半年前に行方不明になって
いた女性の頭蓋骨が発見された。夫の周平は悲嘆に
暮れるも、遭難事件として処理されていた妻の死因に
疑念をいだく。その矢先、第二、第三の失踪事件が
発生する。被害者は全て女性ばかり・・・。

作者はハリウッドのパニックムービーを意識していた
そうですが、ストーリー展開がすばやく
次がどうなるのかとても気になる小説です。

設定は決して奇抜ではないのですが、読者に展開を
予想をさせないのは、作者の筆力によるところが大きい
と思います。この一作しか残っていないのが残念です。





ファントム・ピークス (角川文庫)/北林 一光
¥660


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