有馬記念の後で | 競馬ブック いろんな話もしよう

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 有馬記念が終わりました。ジェンティルドンナが引退レースを飾るという、ドラマチックな結果で、しかもその馬の引退式まであるのですから、早朝から底冷えのする中山に集まった11万人を超すファンの皆さんも、馬券を離れて、それなりに満足して帰っていただけたかもしれません。

 それにしてもレース前に注目された公開抽選。出走馬をクジで指名し、指名された馬の関係者が枠順を決めるという方式を初めて採用したわけですが、その1位指名で4番枠を引いたジェンティルドンナが勝ち、2位指名で6番枠を引いたトゥザワールドが2着。対照的に抽選下位のゴールドシップが14番枠から3着。ジャスタウェイが15番枠から4着。エピファネイアが13番枠から5着。枠順の有利不利が、物凄くわかりやすく出た、というのか、新方式の公開抽選効果が露骨に出る結果となりました(公開抽選の考察についてはまたいずれ)。

 で、それにしても、をもうひとつ。
 1000m通過63秒0で、2分35秒3の決着。今の中山の馬場で、レースの上がりが34秒6というのですから、ペースが落ち着くのはある程度予測できましたが、はるかに想像を超えていました。好位でタメて切れるジェンティルドンナには最高でしたですね。
 ただ同じ距離で行われた7Rのグッドラックハンデの時計が2分33秒8。確かに競馬は時計だけでは測れないところはあります。が、なんぼなんでも、同じ日の、お天気の変化がない2時間前の1000万下より、1秒5も遅い時計というのはどうなんですか。
 よりによってGⅠ馬が10頭いて、残りの6頭中4頭がGⅠ連対経験のある豪華メンバーで争われた有馬記念が、ですよ。同様の現象で有名なのはオグリキャップの2度目の有馬制覇の時ですが、あの時だって1秒5も遅いなんてことはありませんでした(0秒6差)。
 この点だけは、正直、ちょっと残念な感じも拭えません。ジェンティルドンナの偉業にケチをつけているのではなく、です。というか、せっかくの偉業なのに、どこかケチをつけられているような気になってしまう。水をさしたのは一体誰…?。

 いやまあともかく、JRA60周年のメモリアルイヤーが大団円で終了しました。
 個人的にもいろんなことがあった一年。新しい出会いがたくさんあったりなんかして、例によって反省することも少なくなかったのですが、結構、充実してたかな、という気もしています。
 それもこれも、本当にみなさんのおかげ。心より感謝しまして、ご挨拶にかえさせていただきます。
 今年もありがとうございました。