宮部みゆき「三鬼 三島屋変調百物語 四之続」 | 読書日記PNU屋

宮部みゆき「三鬼 三島屋変調百物語 四之続」

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続
宮部 みゆき

日本経済新聞出版社 2016-12-10


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 身近に不幸があったため、親戚である商家に身を寄せている少女・おちか。彼女のもとを訪れる人々は、世にも不思議な物語を語るのだった。

 いやー面白かった。近年の宮部作品はパッとしない…なんて思っててごめんなさい。面白さ、これまでの三島屋シリーズでイチバンかも。

 本書が素敵なのは、出て来る怪異にハズレなく、バラエティに富んでいるところ。きちっと怖い、その空気の描写がスバラシー。
 560ページの大作だけれど、終わりまで飽きることなく読むことができた。

 怪異がオモチロイのはもちろんのこと、おちかの状況もやっと動き始めて、続編が気になるところ。