歌野晶午「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」 | 読書日記PNU屋

歌野晶午「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)
歌野 晶午

光文社 2010-10-20


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 舞田ひとみの活躍を友人の目から描いた連作短編集。

 先日、舞田ひとみ17歳、子育てときどき探偵…じゃなかった、「コモリと子守り」を読んで驚いた。あれ?ギャップがあるぞ…調べれば、私が二作目を飛ばしていきなり1作目→3作目という変則的な読み方をやらかしていたのだ。

 シリーズ二作目の本書を読んだかどうか記憶がなく、まあ感想を書いていないのだから、再読でもいいじゃないと読み始めれば…やはり、面白い。日常の謎系と見せて意外にも死体が複数転がったり、著者の他の本格推理小説に比べれば若干ライトな読み心地なのは否めないが、ハッとする斬新な視点がちりばめられていて、読んだ甲斐があったのだった。

 舞田ひとみの人を食ったひょうひょうとしたキャラは魅力的だ。そして今回再発見したのは、トシちゃんが案外キュートなこと。これからもひとみとどんどん絡んでほしい。そして、本作に登場した女子高生トリオはこれでサヨナラするには惜しいキャラだと思った。再登場を期待したい。

・シリーズ1&3作目は、こちら。
舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (光文社文庫) コモリと子守り