2012年面白い本ランキング~ノンフィクション・エッセイ編~ | 読書日記PNU屋

2012年面白い本ランキング~ノンフィクション・エッセイ編~

 まえがき…小説より、ノンフィクションの方を多く読むようになった私という本読みが、面白いと思った本を以下にあげてみる。
 画像はamazonへの商品ページにリンクしており、下段URLリンクは詳細な感想記事に飛ぶ。意外とランクインした本ほど感想を書いていないのは、読んだだけで満足してしまったり、そのときちょうどコミケか何かで忙しかったりするからである。
 選出は2012年刊行かつ私が昨年度に読んだものから。


1位 歌代幸子/精子提供: 父親を知らない子どもたち
精子提供: 父親を知らない子どもたち
 医学部時代、産科で男子医学生向けに「精子提供アルバイト」というものがあった。そのバイトをした元医学生(現・医師)、精子提供で生まれた子供たちの心情を丁寧に描き起こした衝撃の書である。命の意味を考えさせられる、重い一冊だ。

2位 喜国雅彦/シンヂ、僕はどこに行ったらええんや
シンヂ、僕はどこに行ったらええんや
 震災後、復興ボランティアに志願した漫画家のエッセイ。面白くやがて悲しい傑作で、真実の言葉がたくさん詰まっている。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11324396194.html

3位 加納朋子/無菌病棟より愛をこめて
無菌病棟より愛をこめて
 入院治療の日々をユーモラスに綴る、作家による闘病記。心の強さと家族の愛が美しい。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11252832396.html

4位 奈良貴史/ヒトはなぜ難産なのか――お産からみる人類進化 (岩波科学ライブラリー)
ヒトはなぜ難産なのか――お産からみる人類進化 (岩波科学ライブラリー)
 お産をめぐるノンフィクションだが、難産への謎解きはミステリー的醍醐味を持つ。

5位 森達也/オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
オカルト  現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
 超能力や怪談好きのみならず、懐疑派にもぜひ読んでほしい、エキサイティングな書。

6位 スコット・カーニー/レッドマーケット 人体部品産業の真実
レッドマーケット 人体部品産業の真実
 世界の人身売買(血液、毛髪などパーツ含む)を暴く戦慄の書。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11268618667.html

7位 トレヴァー・ノートン/世にも奇妙な人体実験の歴史
世にも奇妙な人体実験の歴史
 自分の身を危険に晒してまでも、科学に貢献した偉人たち、そして科学の犠牲となった人々のいたましい記録。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11351170317.html

8位 布施祐仁ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場
ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場
 今も福島第一原子力発電所で働く人々の壮絶な記録。全ての日本人必読の書。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11397183039.html


9位 西原理恵子生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)
 生き残るために役立つ本当の知恵、合理的な考え方を伝授してくれる。力強い人生の指南書。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11311071574.html


10位 NPO法人 葬送を考える市民の会/女たちのお葬式
女たちのお葬式
 葬式の概念を覆す驚愕の書。女性のみならず、死を考えるすべての人に自分らしい葬送の儀式を勧める。

11位 笹原留似子/おもかげ復元師 (一般書)
おもかげ復元師 (一般書)
 ボランティアで遺体の整復に携わる女性が、家族の想いを記録する書。

12位 横田一/介護と裁判――よりよい施設ケアのために
介護と裁判――よりよい施設ケアのために
 介護が抱える裁判リスクを、豊富な事例を交えて語る書。

13位 ヤモリの指から不思議なテープ
ヤモリの指から不思議なテープ
 タイトルを始めとして、ヒトの発想力のすごさを思い知らされる書。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11144577306.html

14位 椎名誠/ガス燈酒場によろしく
ガス燈酒場によろしく
 シーナのエッセイは、マンネリだろうがネタが他の同著者の本とかぶっていようが、面白いったら面白い。

15位 吉村達也/ヒマラヤの風にのって 進行がん、余命3週間の作家が伝えたかったこと
ヒマラヤの風にのって  進行がん、余命3週間の作家が伝えたかったこと
 がんで亡くなった作家の闘病記と、ご家族および編集者による補遺をまとめた一冊。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11353724505.html

16位 田中美穂/亀のひみつ
亀のひみつ
 亀愛あふるる女性が、自宅で亀と暮らす日々を公開したりと亀づくしの書。写真多数でエピソードが面白い。

17位 曾野綾子/人間の基本 (新潮新書)
人間の基本 (新潮新書)
 言い過ぎ?とか極論?と思うこともあるが、本当のことばかりズバズバ言っていて快かった。「本の静岡ダービー」企画で、大好きなジュビロ磐田の千代反田選手がおすすめしていたから読んだのだが、その「ちよたん」の遺跡が発表されてしまい、とても寂しい。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11351812085.html

18位 板尾創路/板尾日記7
板尾日記7
 安定の芸人日記。多忙すぎるのが気になるが、ハイセンスで楽しい。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11154022202.html


19位 城山三郎/よみがえる力は、どこに
よみがえる力は、どこに
 ご夫妻の関係性がキュートでたまらない。「そうか、もう君はいないのか」とあわせて読みたい。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11324415668.html


20位 今森光彦/世界のふしぎな虫おもしろい虫
世界のふしぎな虫おもしろい虫
 実物大の写真がド迫力で、いつまでも眺めていたくなる奇書。トゲトゲギスとか飛びついてきたら私には号泣する自信がある。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11370999871.html(感想は下段)