世界がもし100人の村だったら4 子ども編 / 池田香代子+マガジンハウス編
「100人の村だったら」のシリーズ第4弾「子ども編」です。ちなみに私はこのシリーズを一冊も読んだことがないのですが、私にとって一番のウィークポイントでもある子どもというキーワードに惹かれて手にとってみました。
このシリーズは世界のいろいろな人口割り振りを、もし世界が100人の村だったらという考えの下に数字を出してきます。今回は子どもということで、世界の子どもを100人の村に当てはめて表現しています。
【本文抜粋】
世界の子どもがもし100人だったら
31人は、栄養がじゅうぶんではなく
22人は、予防接種を受けられません。
8人は、5歳まで生きられません。
障害をもっている子は
7人です。
この数字を見てどう思いますか?私は驚きました。確かに世界中の子どもたちで栄養失調で亡くなる子が多いのも知ってます。予防接種も受けさせてもらえない子がいるのも知ってます。でも、それがどのくらいの人数なのか、数字を見せられてもまったく想像もつかないんです。でも、何億人って言われるといまいち実感が湧かないくせに、100人の数字に直された瞬間に愕然とします。だって100人ってトモの保育園の子どもたちの人数とほぼ同じなんですもの。人間って身近な数字に直されないと本当の意味で理解することは難しいのかもと感じました。
この広い世界のどこかで、栄養が足りなくて死んでいく子どもたちがいる。
基本的な医療が受けられずに死んでいく子どもたちがいる。
大人の勝手な思惑で始められた戦争に巻き込まれて死んでいく子どもたちがいる。
まだ子どもなのに、大人の都合で働かされている子どもたちがいる。
まだ子どもなのに、母親にさせられてしまう子どもがいる。
この本を読むと「日本の子どもは恵まれている」と感じるかもしれない。でも、100人の村にしてしまわずに1人1人の子どもを見ると、日本にだって不幸な子どもはいる。世界中の子どもを救うことは難しいかもしれないけど、身近な子どもの不幸なら救えるのかな・・・。私にはどこまで救えるのだろうかと考えさせられました。
- 池田 香代子(編)
- マガジンハウス
- 1000円
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