いつもご訪問ありがとうございます。ずいぶん長いことお休みしてしまっていました。その間も相変わらず本は読んでいたのですが、真面目に感想を書いたりする余裕がなかったために更新が滞っていました。ごめんなさい。

お休みの間も、たくさんの方が遊びに来てくださって嬉かったです。まだまだしばらくはゆっくりペースでの更新になりますが、徐々に増やしていければと思っていますので見守っていてくださいね。


カテゴリーは国内外および男女別がメインになっています。作者別で探したい場合はカテゴリーの「作者別の作品一覧 」というページをご利用ください。一応、作者ごとに作品名を書いてあります。


あと、しばらく休んでいた間にSPAMのトラックバックが多くて処理が大変だったので、TBは承認制にさせてもらっています。TBしてもすぐには反映されませんが、ちゃんとしたTBだとわかったら反映させますのでしばらくお待ちくださいね。ご協力よろしくお願いします。にひひ

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2009年04月28日

まぼろしハワイ / よしもとばなな

テーマ:国内小説・女性

久しぶりによしもとばななさんの新作を読んでみました。新作とは言っても昨年のものなので、出遅れているかもしれませんが・・・。相変わらず「ばななさんらしい」という言葉がぴったりの本でした。


この本には「まぼろしハワイ」「姉さんと僕」「銀の月の下で」という3つの短編が入っているのですが、どれもハワイが絡んでくるお話です。ひとつひとつのあらすじは、書けないです。というか、書きたくても主人公たちの哀しみを私が書いたら薄っぺらくなってしまいそうだから。

もう先入観なしに、ばななの世界へどーんと飛び込んで欲しい感じです。そしたら、間違いなくばななさんの紡ぎだす言葉たちが、ふんわりと受け止めてくれるから。


生と死、人間関係の不思議さ、ハワイという土地の空気。そういったものがすべて絡み合って、とても穏やかなのになんともいえない雰囲気に仕上がっています。


生きるということ


死というもの


家族


人と人との不思議なつながり


そういったことをしみじみと考えさせられる作品でした。


ばななさんの作品って、どうも「死」が必ず大切な部分を担っているような気がします。できれば目をつぶっておきたい死という部分を、あえて掘り出している感じ。でも、嫌な気持ちになるわけではなく、登場人物たちの悲しみは必ず温かな気持ちとともに癒えていく。さわやかな気持ちで読み終えることができます。


タイトル:まぼろしハワイ

著者:よしもとばなな

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2009年04月27日

しゃばけ / 畠中恵

テーマ:国内小説・女性
しゃばけ は本好きの叔母に勧められて読みました。 難しくない上に、おもしろいので小学生の高学年くらいになったら十分楽しめる本なのではないかと思います。主人公の一太郎と妖たちの会話も、なんとなくほのぼのしていて妖怪とは思えないくらい。こんな妖怪たちなら周囲にいてくれてもよいかもしれないなと思うほど、とてもよい雰囲気のストーリーでした。

時代は江戸後期の文政の頃。主人公は回船・薬種問屋を営む大店の跡取り息子である若だんなの一太郎。体が弱くて床につくことが多い一太郎は小さなころから妖怪たちに守られて育っているため、見たり話したりすることができる不思議な力を持っている。このしゃばけ という本は一太郎と周りにいる妖たちの奇妙で温かなお話です。


一太郎は体の弱い自分が大店の跡取り息子だということが、周りに心配や迷惑をかけているのではないかととても気にしています。体の弱い息子を気遣って甘やかし放題の両親と、なぜか子どもの頃からそばにいる人間の姿をした妖の手代たちに見守られて暮らしているんです。そんな一太郎が両親や手代たちに内緒で外出した夜に、殺人の現場に遭遇してしまったから大変!それからというもの、一太郎自身が襲われたり、身の回りで不思議な事件が続くようになり騒動になっていきます。なぜ一太郎は両親や手代たちに内緒で外出をしたのか。身の回りで起きる不思議な事件はなぜ起こるのか・・・。


わくわくしながら、一気に読めてしまう面白さです。登場する妖たちも、妖怪なのに人間っぽいところがいっぱいなんです。おしゃべりが大好きで、すねたりする屏風のぞき、わらわらと周りに集まって来ては一太郎の膝に登ってきて甘える鳴家 (やなり)たち。想像するだけで楽しそうな世界です。ラストには驚いてしまう展開が待っています。続編が読みたくなる作品でした。


       


     


タイトル:しゃばけ

著者:畠中 恵

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2008年04月17日

心が痛くて泣きそうです

テーマ:雑談

本blogなのに、本に関係のないお話でごめんなさい。

でも、どうしてもたくさんの人に知ってもらいたくて記事を書きました。


昨日、マイミクさんの日記で相原碧ちゃんという6歳の女の子の話を読みました。

みどりちゃんは「特発性拡張型心筋症 」という難病になってしまい、楽しみにしていた入学式にも出席できずに病院で寝たきりの状態とのこと。しかも、治すには心臓移植をするしかないのに、日本では子どもの心臓移植ってできないんですよね・・・。


ということで、みどりちゃんのご両親は渡米して手術することを決意したそうなのですが、その予算なんと8500万円。とうてい普通には集められない金額ですよね。(T_T)
なので、知り合いの方が中心となって募金活動をしているらしいのです。
同じ子どもを持つ身として、ご両親の気持ちを想像したら泣きそうになりました。


8500万円。


そんな大金を普通の家庭で用意できないのはわかってるけど、移植しないと半年の命だなんてあんまりですよね。 渡米して心臓移植をする子どもの多くはこの病気みたいです。でも、募金活動をしても必要な資金が集まる前に命を落としてしまう子もたくさんいるそうです。偶然とはいえ、知った以上は何かがしたい。そう思っています。

私にできることないかな。

もちろん募金は無理のない範囲でします。

でも、それ以外にできること・・・。


たくさんの人に知ってもらって、少しでもたくさんの人が共感してくれて少しづつでも負担のない金額で寄付ができたら・・・。 トモの園の園長先生に相談して、保育園でも手紙を置かせてもらおうかなぁと検討中です。


みどりちゃんのサイトはこちら。

http://midorichanhelp.com/


あと、うちのダンナなどは「こういうのって詐欺もあるだろ」と心配していたので疑って悪いなぁとは思いましたが一応チェックしました。 新聞記事 にもなっているようなので、詐欺ではないと思います。

2007年09月03日

悪人 / 吉田修一

テーマ:国内小説・男性
この本は私にとって吉田修一さんの2作目です。1作目はパーク・ライフ という作品でした。最初に読んだパーク・ライフと、この悪人という作品は、だいぶ印象が違いましたよ。なんか違う人が書いたみたい。個人的には悪人の方がおもしろかったです。
保険外交員の女性が殺された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。逃げ続ける2人。加害者と被害者、それぞれの家族たち。なぜ事件は起きたのか、悪人とはいったい誰なのか・・・。

複数の人の視点から描かれたこの作品は、くるくると回りながらあちこちの目線から物語が進められていきます。主な登場人物は5人かな。殺された女性、その女性に関係する2人の男性、そしてそのうちの1人の男性と関係のある女性。そして殺された女性の父親。それぞれの感情を絡めて物語を読んでいくと、ずしーんときます。この本は結構すごいと思います。おそらく東野圭吾さんが好きな人なら楽しいと思えるのではないでしょうか。ちょっと似てるかなぁと私は思いましたよ。


善人だけど、犯罪者。

犯罪はおかしていないけど、悪人。

本当に悪いのはどちらなのか・・・。


何が善悪なのか、とてもしみじみと考えさせられた1冊でした。


タイトル:悪人
著者:吉田 修一 >>Amazon >>楽天 >>7&Y icon
2007年06月30日

陰日向に咲く / 劇団ひとり

テーマ:国内小説・男性
なんで表紙も背表紙も劇団ひとりさんの写真なんだろう・・・。本がそんな感じだから、てっきり私はエッセイかと思ってました。だって、芸人さんだし。でも、違いましたよ。彼は単なる芸人さんではなく、ちゃんと作家さんでした。予想以上におもしろくて、驚かされました。ただの暗いお兄さんかと思ってたのになぁ。 しかも、この本が処女作なんでしょ?そんなことちっとも感じさせない筆力で、私をぐいぐいと引き込んでくれました。ラストにはちゃんとくすっと笑いたくなるオチを入れてるあたりも、ひとりさんだなぁって思わせてくれます。

この本には短編が5つ入ってます。

◆道草

あの場所で半年前、あの青年と出会うまで、私はホームレスだった。

仕事でプレッシャーを感じ、憧れのホームレスになった主人公の話。

◆拝啓、僕のアイドル様

あまり売れていないマイナーアイドルミャーコのファンな主人公。自分の生活を削ってでも、憧れのミャーコに贈り物をしたい。でも、実際はミャーコの前に立つとモジモジしてしまうだけの地味なファンで・・・。

◆ピンボケな私

二十歳、フリーター、女、A型、高卒、茶色のショートで、百五十八センチの細め。自分のことを語るときにこのくらいしか言えない主人公。夢は一応カメラマンということになっているけど、それすらも自信がなく・・・。

◆Over run

ギャンブルにはまっている主人公。キャッシングをくり返し、あっというまに負債の山。一発逆転を狙ったけれど・・・。

◆泣き砂を歩く犬

東京に行けばきっと変わると信じていた鳴子。売れない芸人に恋してしまった鳴子。人生そんなに簡単に変わるはずもなく・・・。

どの主人公もどちらかというとイマイチな人生を歩んでいる。普通の人とはちょっと違う思考だったり、世間的に普通といわれる人のラインから若干はみ出したりしてる人たちの集まりです。トホホな感じがめいっぱい書かれているのに、なぜか愛しくなってしまうような雰囲気が漂っている。おそらくひとりさんがそういう人たちに対して、優しい目を持っているからなのかな。とても簡単に書いたように思える文章なのに、時々惹かれる言葉が入ってたりして。ひとりさんの感性は好きだなと思わせてくれました。


ちなみに、どれも別々の短編に思えるのですが、実は最初からちゃんと読んでいくとつながっています。なので、1話から順番に読むことをおすすめします。よかったですよ、この本。


タイトル:陰日向に咲く
著者:劇団ひとり
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