わたしがあなたを選びました | 活字中毒

わたしがあなたを選びました


あなたが笑い喜ぶときに、
        わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り悲しむときに、
        わたしは不安に襲われます。
あなたが憩いくつろぐときに、
        わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い、
        あなたとわたしは、ひとつです。
                        (本文抜粋)

この本は私が息子を妊娠中に友人からプレゼントされたものです。彼女も同時期に妊婦だったのですが、マタニティ教室で助産婦さんに読んでもらい、とても感動したので同じ感動を!とプレゼントしてくれたのです。一緒にファミレスで食事をしているときに渡されたのですが、その場で読んで思わず泣いてしまいました。

この頃私はちょうど出産前で里帰りをしている時期で、もう9ヶ月か10ヶ月くらい。だんだんお腹も大きくなり、好きなことができなくなったり自由に動き回ったりできなくなっていた時期で結構大変だった頃だと思います。

大好きなお酒も妊娠発覚と同時にやめました。太りすぎるとよくないということで、甘いものも極力さけるようにしていました。お腹の子のために、できるだけバランスの良い食事や健康に気をつけるようにしていました。

ヒールの靴を履いていると「転んだら危ないからやめなさい」と言われ、今までほとんどズボンなんて穿いたことなかったのに「スカートは冷えるからよくない」「腹帯してるの?なんでしないの?」と言われたり。様々な人から様々な規制をされていたのを覚えています。幸い、私の両親や主人はそのような規制をするタイプではなかったので家で同じような苦痛を味わうことはなかったのですが、知り合いや道ですれ違う知らない人(おそらく妊娠経験者とかなんでしょうけど)からいろいろなアドバイス?をもらいました。みんなきっとよかれと思って言ってくれていたんでしょうね。でも、私は結構苦痛だったのを覚えています。

おかあさん、
わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。
お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。
 ・・・・・途中省略・・・・・
すべての努力はわたしのため。あなたを誇りに思います。


本文中の上記の部分で、思わず涙がホロホロでてしまったんです。お腹の子が「頑張ってくれてありがとう」って言ってくれているような気がして。残り1ヶ月程度でしたが、また頑張れる気がしてきたんです。

今でも読むと、妊娠中のこと・出産のときの喜びを思い出します。周りに妊婦さんがいたら、ぜひこの本を贈ってあげてください。もし、いま妊婦でちょっとつらいなと思っているようなら、ぜひこの本を読んでください。心が温まる感じがして、お産まで頑張れると思いますよ。


著者: 鮫島 浩二, 植野 ゆかり
タイトル: わたしがあなたを選びました