働きがいのある会社 | ムズカシイことぬき!

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 ジャイアント・キリングを起こせ!大阪日本橋と東京秋葉原&渋谷ではたらく社長のブログ。

■2010年版「働きがいのある会社」ランキングを発表

【働きがいのある会社ベスト10】

 1.ワークスアプリケーションズ
 2.モルガン・スタンレー証券
 3.Plan・Do・See
 4.マイクロソフト
 5.シスコシステムズ
 6.アサヒビール
 7.サイバーエージェント
 8.ディスコ
 9.トレンドマイクロ
10.日立ソフトウェアエンジニアリング

なお、詳細な情報については「日経ビジネス」誌
3月1日号に掲載されています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100224/212980/

この中で、アメブロ(このブログサービス)で有名なサイバーエージェントが7位に入っています。
藤田社長のブログを見ると、

■サイバーエージェント流 成長するしかけ(渋谷ではたらく社長のアメブロ)

+++

この会社は、入社した人を歓迎する雰囲気がある 93%
何か特別なことがあれば、皆で祝っている 92%
人種に関係なく正当に扱われている 91%
総合的にみて、「働きがいのある会社」だと言える 87%
この会社の人たちは、仕事を達成するための努力を惜しまない 87%
従業員は責任ある仕事を任されている 86%
楽しく働ける会社である 86%
この会社で働いていることを、胸を張って人に言える 85%
従業員を解雇するのは「最後の手段」とされていると思う 85%
性別に関係なく正当に扱われている 84%
年齢に関係なく正当に扱われている 84%
この会社は、悪意のないミスに対して寛容である 83%
温かい雰囲気の会社である 83%
自分たちが成し遂げている仕事を誇りに思う 83%
この会社には、「家族」「仲間」といった雰囲気がある 82%
経営・管理層は、事業を遂行する能力が高い 81%

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すごい会社だなー、と素直に関心します。人材は人財。従業員が「働きがいがある!」と強く感じる理想的な職場環境を常に開発/追及するのは、経営者にとって最重要課題と言えるでしょうね。人が多くなると、これまた全員が同じモチベーションを維持するのはめっちゃ難しい問題になってきます。

・・・とここで、少し疑問と言うか1つの仮説が浮かびました。

ぱっと見たところ業界シェア1位ではないところが多いのかな?2位や3位や、近い将来業界1位になってやるぞー!と言う向上心、企業全体としてモチベーションが高いと思われる企業が「働きがいがある!」と従業員に思われているのではないのでしょうか?逆に1位の企業はどこか油断をしてしまうのでしょうか。

大胆な仮説ですが、ふとこう思いました。

【仮説】働きがいのある会社=業績の右肩上がり中の業界上位で、1位を目指している会社

だって、毎年右肩上がりで業績さえ良ければ、

この会社は、入社した人を歓迎する雰囲気がある ⇒するでしょう。
何か特別なことがあれば、皆で祝っている ⇒祝うでしょう。
この会社の人たちは、仕事を達成するための努力を惜しまない ⇒惜しまないでしょう。
従業員は責任ある仕事を任されている ⇒任せるでしょう。
楽しく働ける会社である ⇒楽しいでしょう。
この会社で働いていることを、胸を張って人に言える ⇒言えるでしょう。
従業員を解雇するのは「最後の手段」とされていると思う ⇒最後の手段でしょう。
この会社は、悪意のないミスに対して寛容である ⇒寛容でしょう。
温かい雰囲気の会社である ⇒温かいでしょう。
自分たちが成し遂げている仕事を誇りに思う ⇒誇りに思うでしょう。
この会社には、「家族」「仲間」といった雰囲気がある ⇒あるでしょう。
経営・管理層は、事業を遂行する能力が高い ⇒高いでしょう。


ほぼすべてが良い回答になると思います。勝てば官軍です。業績が良ければ(目的)、結果的にそのプロセス(手段)において「働きがいのある職場」と振り返ってみることが出来ます。

逆に、いくら理想的な「働きがいのある職場」を目指しても、業績が悪ければどうなるでしょうか?
(売上が下がっている、赤字であるなど)

この会社は、入社した人を歓迎する雰囲気がある ⇒最近、新入社員が入ってこない・・・。
何か特別なことがあれば、皆で祝っている ⇒あまり祝える雰囲気ではない・・・。
この会社の人たちは、仕事を達成するための努力を惜しまない ⇒惜しまないが、達成感がない。
従業員は責任ある仕事を任されている ⇒責任ある仕事を任せない、任せてほしくない雰囲気。
楽しく働ける会社である ⇒楽しく働きたいが、業績もあるので・・・。
この会社で働いていることを、胸を張って人に言える ⇒ちょっと・・・。
従業員を解雇するのは「最後の手段」とされていると思う ⇒最後の手段が今なのかな・・・。
この会社は、悪意のないミスに対して寛容である ⇒手厳しくなってきた。
温かい雰囲気の会社である ⇒厳しい、緊張感のある会社。
自分たちが成し遂げている仕事を誇りに思う ⇒達成感がない・・・。
この会社には、「家族」「仲間」といった雰囲気がある ⇒あまりない。
経営・管理層は、事業を遂行する能力が高い ⇒低い。

・・・とまあ、こんな感じで180度意見が変わるでしょうね。前者と後者がほとんど同じ職場環境であったとしても、会社の業績に大きく左右するはずです。つまり、「働きがいがある会社」とは、業績を上げ続ける会社(毎年黒字続きの会社)であることが絶対条件だと言えると思います。

こう考えると経営者としては、

 ・オレは「働きがいのある会社」(手段)を創るぞー!

って目的/目標を1つの手段から入ると厳しい結果に終わっちゃうかも・・・。

 ・オレは「日本一の会社」(目的)を創るぞー!

これで実際に毎年売上/利益を上げて黒字を続ければ、結果的に「働きがいのある会社」(手段)が後からついてくる、と言うかそんな感じだと思います。

鶏が先か卵が先か論に近いように思いますが、この場合は大前提に企業の業績がまず第一です。

 1.企業の業績が良い>「働きがいのある会社」
 2.企業の業績が良い>「働きがいのない会社」
 3.企業の業績が悪い>「働きがいのない会社」

企業の業績が悪くて「働きがいのある会社」は存在しないと考えてもいいでしょう。なので3パターンしかありません。そうすると必然的に選択肢は限られてきますよね。


うーーーん。


結果なんですよ、やっぱり企業は。


岡田監督や日本サッカー協会にも言いたい。


結果なんですよ、やっぱりプロは。