「無いと困るお店は?」
と聞かれて、店の名前が出てくるお店は優秀です。
Q.無いと困るお店は?
A.セブンイレブン、TSUTAYA、ほっかほっか亭、スーパー玉出、とりき(鳥貴族)、シダックス
こう答えが返ってくるのと、
Q.無いと困るお店は?
A.コンビニ、レンタルCD/DVD屋、弁当屋、激安スーパー、焼き鳥屋、カラオケBOX
って店舗名ではなく業種名で言われるのとでは大きな差があります。そのカテゴリの代名詞になってるくらいのお店は、シェア1番のお店です。そして多くの人が「無いと困る」と思う店は繁盛します。逆に言うと、多くの人が「無くても困らない」お店は衰退していきます。
さて、ここでちょっと質問を変えます。
「あると便利なお店は?」
と聞かれて、何と答えますか?
Q.あると便利なお店は?
A.雨の日に駅で傘をレンタルしてくれる店、日本撤退したシナボン復活、タダで味見をさせてくれるたこ焼き屋、ネット注文で焼き立てパンをスグに出前してくれるパン屋さん、などなど。
たぶん、適当にいくらでも出てくると思います。そしてこの質問は多くの人に聞くと、皆がバラバラのことを言うと思います。
そして、これから起業する人にとってめちゃめちゃ大事なポイントが次です。
起業を考える人は、既にあるお店よりも今現在は無くて、「こんなのあると便利だよなー」と思って「あると便利なお店」を一生懸命に創ろうと思いがちです。
でも、結論から言うと、
■「あると便利なお店」を創っても、失敗する!(可能性が高い)
■「無いと困るお店」を創ると、成功する!(可能性が高い)
商売はとにかく「無いと困るお店」を創らないと、起業して生き残っていけないでしょう。答えは簡単です。「無いと困るお店」はその名の通り、多くのお客様からあって欲しい、お店を続けて欲しい、と願われている訳ですから、商売が続きます。一方、「あると便利なお店」の場合、「あったら便利よねー、でも無くても困らないしー、ま、いっかー。」ってなっちゃうんですよね・・・。
そのへんの消費者心理はめっちゃドライですから、よっぽどバブリーな好景気でない限り、「あると便利」だけでは商売を続けていくのはしんどいでしょう。時代が「好景気」から「不景気」にシフトしていく中で倒産していく企業は「無いと困るお店」では無かったんでしょうね。その中で生き残る企業は、本物の「無いと困るお店」なんだと思います。
これから起業を考えている方は、「無いと困るお店(会社)」なのかどうかをしっかり見極めてみることをオススメします。
※ちなみに、自分の会社では、イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」を事業展開していますが、日本全国のイヤホン・ヘッドホンユーザーに「無いと困るお店」になれるように、常に各種サービスの開発などを心がけています。うちのお店の一番の売りは約500種類(ほぼ全品!)の試聴が気軽に出来るってところですが、これだけでもユーザーさんからは「こんだけ試聴出来るのココだけやわ。この店はがんばって続けてもらわな、無いと困るで。」とよくお褒めのお言葉を頂戴しています。
・「あると便利なお店」
・「無いと困るお店」
よく似た言葉ですが、商売を考えるとめっちゃ大きな違いがあるんですよね~。ユニクロ、TSUTAYAやamazonなんかのトップクラスのお店は多くの人には「無いと困るお店」に今はエントリーされていると思います。
うーーーん。
がんばろうっと。