取材2件 | 盆栽はじめの一歩

取材2件

お正月を挟んで2件,雑誌の取材を受けました。


1件目は世界文化社刊の『家庭画報』 で,

こちらは九霞園対象の取材ではありませんでしたが,

近刊の号で皇居の花物盆栽を特集するということで

参考のためにお話を聞きにいらっしゃいました。


皇居の盆栽で一般に紹介されるものは

どうしても松柏(しょうはく,常緑針葉樹)が中心になりますが,

今回は女性誌ということもあって

花物を取り上げることにしたそうです。


2件目は以前月刊『フラワーショップ』で

九霞園を取り上げてくださった草土出版が(2009年10月5日の記事 参照),

『フラワーショップ』をリニューアルして刊行している

『植物デザイン』 という雑誌です。


『フラワーショップ』がお花屋さん向けの業界誌だったのに対し,

リニューアル後の『植物デザイン』はもう少し対象を広く取り,

一般読者もターゲットにした雑誌だそうです。


ところで,世界文化社が発行している

買い物情報誌『Begin』 を20年以上購読しているのですが,

世界文化社の方に

『MEN'S EX』 に移行しなければならない歳なのに,

未だに『Begin』を買っている」

とお伝えしたところ,

「『Begin』は当初20代の読者を想定していたのに,

歳が上がっても読者が付いて来たので

今はその上の年代もターゲットにしている」

とのことでした。


こういうお話を聞くと,結局自分を含めた個人一人一人の購買行動が

市場や商品を生み出していると感じます。


では自分が欲しい物を並べていれば商売が上手くいくかというと,

そうはいかないのが世の中の難しいところです。


『植物デザイン』のほうは一応インタビュー形式で

編集長の方と色々お話をしましたが,

こういう機会の度に後になって

「ああ言えば良かった」「こういうことを伝えればよかった」

という後悔の念に駆られます。


そのうちに慣れて来るかと思いきや

いつまで経っても進歩がないので,

上手に取材をこなすには,日頃から常に自分の伝えたいことを

頭に中で整理して文字にしておく必要がありそうです。


ブログというツールは,そういう思考の整理のために使ってこそ

威力を発揮するものなのかもしれません。

(この件については別途記事を書きたいと思っています。)


ちなみに『植物デザイン』の編集の方は

盆栽屋の母校(高校)のご近所出身で,

知人のお姉さんとは大学の学部学科まで一緒でした。


良く「世間は狭い」といいますが,結局人は

似たような思考と嗜好で生活していると

微妙な引力に引かれて

似たもの同士寄り集まってくるのではないでしょうか。


盆栽屋同士も似たようなものです。


以前,立春盆栽大市の時に上野グリーンクラブで

「安全な盆栽屋だけで一角作るか」などという話を

冗談めかしてしたことがあります。


また,お客さんの立場で馴染みの盆栽屋を探したいなら,

商品を見るのも大事ですが,結局人として馬が合うか,

ノリが会うかということが重要になってくると思います。


無駄話が長くなりましたが,

両誌とも,発行の折には再度お知らせします。


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MEN’S EX (メンズ・イーエックス) 2012年 02月号 [雑誌]/著者不明

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Begin (ビギン) 2012年 03月号 [雑誌]/著者不明
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