真紀の夫はクドカンなんだ~!…「カルテット」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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意外と早くに登場し、しかもそれを演じるのが、クドカンこと宮藤官九郎なので、真紀の夫のインパクトで吹き飛びそうになりはしましたが、

 

 

 

 

 

この回には2つの見どころが他にもありました。

そちらをまず書くと…

 

 

 

 

 

TBS 火曜22時

「カルテット」 第5話

 

主演…松たか子

脚本…坂元裕二

演出…土井裕泰

 

 

 

 

まず一つは別府(松田龍平)の弟の口利きで、4人に来た仕事を仕切る音楽プロデューサー役の浅野和之の演技。

 

 

 

 

 

いかにもな胡散くささのある演技であるのと同時に、4人組と同じように、不承不承にイヤな仕事をやらされている…それはイコール、この人物が一流ではない三流くらいの人だからという哀感をベースに置いて演じているがゆえの深さがありました。

 

 

 

 

だからその台詞にある「注文どおりにやるのが一流、ベストを尽くすのが二流、三流は明るく楽しくやればいいの…」って言葉にはドキッとするものがありました。

 

 

 

 

そして、コスプレはさせられるわ、エアーで音に合わせて演奏するふりだけさせられるわ、ひどい仕事を終えて、つらそうに帰って行く4人を見送って、このプロデューサーが言う言葉に更に打たれました。

 

 

 

 

「志のある三流は四流だからね…」

明るく楽しく仕事をしているフリもできないような人間には仕事が来ないってことなんですね。

 

 

 

 

坂元裕二、さすがにスゴイ台詞書きますね。

これって音楽家のみならず、いろんな仕事であてはまることかもな~と思って見ていました。

 

 

 

 

4人を見送ってこの台詞を言う時の浅野和之の表情がまたなんとも言えないもので、人生のほろ苦さを感じさせました。

こういうのが見れるドラマって今、なかなか無いんですよね。いや~深かった。

 

 

 

 

 

もう一つは私めのこのドラマでのお気に入りキャラの1人、目が笑ってない有朱(吉岡里帆)が真紀(松たか子)に詰め寄るシーン。

 

 

 

 

 

すずめ(満島ひかり)が追及が手ぬるいと、すずめはクビにし、新たに真紀の姑(もたいまさこ)は有朱に探らせることにしたらしく、

 

 

 

 

有朱はすずめと違って、ストレートに真紀にあんたは夫を殺したんだろう?と詰め寄ろうとするのです。

 

 

 

 

この時の吉岡里帆の毒々しい演技がまた見事でしたね。

どうすればこんなひねくれた人間ができるんだ?と思わせるねじれて歪んだ人間っぷりが何とも言えません。

 

 

 

 

 

この女優さん、なかなかのものですよ。

私めは「明烏」という映画に出ているところから注目しているんですが、今後はどんな役を演じるのかとても気になる人です。

 

 

 

 

 

…で、クドカンですが、この夫がなぜ母親から、そして妻から逃げているのか、今夜の第6話が気になります。

 

 

 

 

 

今回の評価は…4