政治家vs官僚…「官僚たちの夏」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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来週の衆院選で自民党が惨敗し、民主党への政権交代が予想されていますが…





かつて自民党の派閥のボスたちが総理の座を争っていた頃…






こうして日本の政治をダメにしていったのが、良くわかる…






TBS 日曜21時
「官僚たちの夏」第7話


主演・佐藤浩市
脚本・橋本裕志
演出・平野俊一






通産官僚の風越派のメンバーが何とか成立させようと苦心してきた国内産業保護法案。





しかし、官僚はあくまで事務方。政治家の通産大臣をトップにいただかねばならず、





さらにその上には総理大臣がいるのです…





せっかく風越に好意的だった須藤(長塚光三)は、自分が通産大臣である限り、





ライバル池内首相(北大路欣也)の妨害を受けて成立が難しいと身を引き…






別の派閥の古畑晋介(佐藤B作)が大臣になる…






しかし須藤が古畑のいる第3派閥小川派を巻き込んでくれたおかげで、池内も自民党として国会へ法案を提出せざるをえなくなる…






ところが…
記者が法案について自分をさしおき風越に聞くことに嫉妬した古畑は…





法案の重要かつ極秘な部分の自動車三社構想を、軽率にしゃべってしまう…






おかげで産業界も金融界も猛反発…結局成立できず国会は閉会…






丸尾事務次官(西村雅彦)の後任には、古畑大臣の人事介入で風越ではなく、






特許庁長官に出されていた同期の玉木(船越英一郎)がなってしまう…






古畑という男がかなり俗物に描かれていて、実際はそこまでのことはなかったんでしょうが…





政治家の思惑で、さまざまな法案がつぶされてきたのが…自民党の政治なんだとわかりますね…






こういう中で官僚たちは、政治家の言いなりになりつつ逆に操る術を身に付けていったんでしょうね…






このドラマの頃より政治家の質は下がっているし、大臣の人事もコロコロ変わるようになってしまいましたからね…





民主党が政権を取ったら、どう官僚たちと対抗できるのか?
そこがポイントでしょうね…





ちなみに、古畑晋介のモデルの福田一は、名誉のために言うと、非常に気骨のある政治家だったようです…