ドメーヌ・ぺロ・ミノ | 吉祥寺 ワイン&レストラン ボナペティのブログ

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常時300種以上のワインをそろえた、シニアソムリエがいるレストランです。

Perrot-Minot(ぺロ・ミノ)

アンリ・ジャイエ最後の弟子と言われる現当主クリストフ・ぺロ・ミノは、父アンリのあとを1993年に継ぎました。母方の祖父であるメルムから相続した元々の所有畑(1973年、ドメーヌ・アルマン・メルムをドメーヌ・トプノ・メルムとドメーヌ・ぺロ・ミノに分割)はジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニーのクリマでしたが、2000年にドメーヌ・ペルナン・ロサンを購入したときにヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュのクリマが増え、バラエティに富んだラインナップとなっています。

当初、父から引き継いだ畑のワインは「ドメーヌ・アンリ・ぺロ・ミノ」、クリストフ氏が入手した畑のワインは「ドメーヌ・クリストフ・ぺロ・ミノ」と分けてリリースしていましたが、2006年ヴィンテージより自社畑のワインは「ドメーヌ・ぺロ・ミノ」で統一し、また、1999年から買いブドウによる生産も開始し、「ぺロ・ミノ」の名でリリースしています。

2002年以前は凝縮感のあるスタイルでしたが、それ以降はテロワールの個性を重んじ、繊細で複雑、調和のとれたワイン造りを行っています。特に2007年から「調和と洗練さが増し、ブルゴーニュのひとつの基準ともいえる」と評価されています。

ワイン造りはなによりもまず、徹底的な選果から始まります。まず畑で、それから2台ある選果台を使って入念に行われます。除梗のあと一週間の発酵前低温浸漬を経て、発酵が始まったらピジャージュよりもルモンタージュで抽出します(特にシャンボールのような細めの骨組みのアペラシオンワインについてその傾向が強い)。熟成は1214ヶ月、澱引き無しで行い、樽はレモン社製のトロンセ産とアリエ産を使用し、新樽比率は村名クラスで25%、一級畑で40%、特級畑で50%です。

二つの一級畑産ワイン、シャンボール・ミュジニー「コンブ・ドルヴォー」とニュイ・サン・ジョルジュ「ラ・リュシモーヌ」については、通常のキュヴェにも「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表示されていて、さらに上位の「ユルトラキュヴェ」が非常に樹齢の高いブドウから造られえています。「ラ・リュシモーヌ・キュヴェ・ユルトラ」は1902年に植えられた区画からできる2樽のみで、残りは通常のヴィエイユ・ヴィーニュになります。キュヴェ・ユルトラは途方もなく凝縮していて、深く、分厚く、たっぷりと折り重なった果実味の層が、タンニンとオークの風味を圧倒しています。とはいえ、超古木の深く伸びた根のおかげでエレガンスも感じられ、その下にはミネラルの風味が横たわっています。(「ブルゴーニュ大全」及び「インポーター資料」抜粋)

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