会場はカフェ「PARADA」のギャラリースペース。
壁には、画家 伊藤清子さんによって描かれた魅力あふれる猫の絵が、ぐるりと展示されていました。
〈第1部 天沼氏による講演「H.C.アンデルセンの語られざる闇」 〉終了の後は、〈第2部 猫の夜会〉のはじまりです。
ご参加の皆さまが優しい笑顔で迎えてくださいました。
今回の講演タイトルは「魅惑の猫絵本」。
しかし、「そもそも絵本のずっと以前、昔々の文献等で、はたして“猫”はどのように記されているのか?」
そんなことに興味を覚え調べてみたところ、出るわ出るわ、面白い逸話がいくつも!
・・・・・というわけで、
前半は「(古今東西)絵本以前の“猫”文献」をいくつかご紹介、後半に「猫絵本のご案内」をさせていただくという流れとなりました。
おかげ様でご好評をいただき、もしかしたらまたどちらかでお話をさせていただくことがあるかもしれません。
ここでは今回の「レジュメ」内容を中心に、見出しを掲載させていただきます。
(於:5/30猫の夜会 絵本コーディネーター 東條知美)
序:「絵本、その前に...」
1.古事記にまつわる「猫」
…イザナミの死の原因は猫の失態?
2.日本初の「猫飼育記録」
…「私の心がわかるだろう?」(『寛平御記』)
3. 猫の伝説・伝承
4.日本の昔話に登場する猫
◆「あてのない旅」…日本版「ブレーメンの音楽隊」
◆「ねこおどり」…だらしない嫁を成敗する猫
◆「主人も猫も鶏も同じ年」 …飼い猫(化け猫)のたくらみ
5. イソップ童話の猫
6. グリム童話の猫 (『グリム童話全集』(西村書店刊)より)
7.中国の昔話に登場する猫
8.5つのキーワードで楽しむ〈魅惑の猫絵本〉(ご案内)
~「童」、「我」、「知」、「魔」、「獣」~
締め:「猫が我々の心を捕えて離さないそのワケは...」
(写真:今回持参した「猫絵本」の数々)
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ほんとうに、「猫」というものはなんて魅惑的なのでしょう!
私自身すっかり猫の魔力にとらわれてしまったようで、しばらくは猫絵本調査収集のため、さらなる時間とお金を費やしてしまいそうです・・・(*^_^*)