☆鼎談イベント『僕らの絵本~だからなんだ!』
http://bookandbeer.com/blog/event/20130119_dakara/

出演:なかえよしを×にしのあきひろ×西浦謙助

(聞き手:東條知美)

(開催日時)2013年1/19 sat 19:00~21:00 

(会場)B&B下北沢

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東條:本日は、絵本鼎談イベント『僕らの絵本~だからなんだ!』 へお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

中央にいらっしゃいますのが、絵本作家のなかえよしを さんです。
『僕らの絵本』
1973年、ニューヨークの出版社ハーパー&ロウ社 で絵本作家としてデビュー。出版の決定を下したのは、『かいじゅうたちのいるところ 』(モーリス・センダック作)等多くの名作を手掛けたアーシュラ・ノードストロム女史、当時のハーパー社副社長でした。(※参考『伝説の編集者ノードストロムの手紙』

なかえ先生の作品には、皆さんご存じの『ねずみくんのチョッキ』 シリーズ(※1.)等多数ございますが、これらとは別に自主制作の作品も多く作ってこられて、こちらでは主に「シュールレアリスム」の世界観を表現していらっしゃいます。今日はこのあたりのお話もたくさん伺っていこうと思います。

(※1.)
『僕らの絵本』

(会場 拍手)


東條:皆さまからみて右側にいらっしゃいますのが、にしのあきひろ さんです。
『僕らの絵本』
ご存じの方が多いと思われますが、キングコングの西野亮廣さんです。これまでに絵本は3冊出版されていらっしゃいます。最新作は201211月に出された『オルゴールワールド』 (※2.)です。

(※2.)
『僕らの絵本』

西野:これがいいんですよ、ホントに。ホンットにいいの。いいやつなんです。

(会場 笑)

東條:作品については、後ほど詳しくお話を伺いましょう。西野さんは最近では、(ご自身のことを)「日本のウォルト・ディズニー」と・・

西野:もうねえ、言っちゃおうと思ってるんですよね、そういうこと。誰も言わないし、最初にそういうこと言っちゃおうと。先生、あらかじめ言っておきますけど僕そこそこイタイんです、本当に。中ニ病みたいなとこがあるんですよ。こういうやつなんです。はい。

(会場 笑  拍手)


東條:左側にいらっしゃるのが、西浦謙助 さんです。
『僕らの絵本』
東條:ミュージシャンで、ドラムを叩いていらっしゃいます。これまでに活動参加されたバンドは、「相対性理論 」・・・

西浦:あ、もう参加していないんですけど。()

東條:それから「ルミナスオレンジ 」、「進行方向別通行区分 」・・・

西浦:あ、CD出してなかったりするんですけど。()

東條:最近では「タルトタタン 」という女の子のユニットをプロデュースされていらして。

西浦:最初のアルバムのサウンドプロデュースをさせて頂きました。メンバー変わってたりするんですけど。()

東條:そんな西浦謙助さんです。今日はよろしくお願いします。

(会場 笑  拍手)






西野:そもそもどういったこと(理由)で、今回こういうことになってるんですか?なかえ先生も西浦くんも、僕、会うの初めてなんですけど。

東條:はい、お三方につきましては今日が初対面でいらっしゃいます!

『僕らの絵本』
東條:私が表現者として以前よりたいへん尊敬しているクリエイターの方々です。異なるジャンルで活躍される表現者の皆さんから(今回の鼎談テーマを)自由に語っていただくことによって、【絵本】の魅力を知る層がいっそう広がり、よい絵本が本屋さんで売れるきっかけのひとつとなればと考え、こちらの企画を(会場である書店の)B&Bさんへご相談させていただきました。

西野:タイトルにある「だからなんだ!」って何なんですか?僕今ふつうに「・・・だから、なんだ?」って言いそうになっちゃいましたけど。()

東條:今回のイベントタイトル『僕らの絵本~だからなんだ!』については、当初私の方で『・・~絵本はヌルくないぜ!』、『・・~未来を考える!』なんていうものを考えていたのですが、なかえ先生にご相談させていただいたところ「『・・~だからなんだ!』はどう?」とのご提案をいただきまして。


西野:先生、ちょっとトンガってますね!?先生って一見優しい感じですけど、本番前に「相田みつを はキライ」とか言うてはりましたから、先生は実はちょっとトンガってるんですよね。

(会場 笑)

東條:このタイトル、たいへん面白いと思いました。私が「絵本」「絵本」といつも言っているところで、「だからなんだよ!」って。本当に、だからなんだろう?と思いまして。

なかえ:こちらの会場(B&Bさん)からね、「だからなんだ!?」って言われそうじゃないですか。「僕らの絵本」なんて言ったら・・・。言われる前に言っておこうかと。

西野:先に言うたったんですか。クレーム言われる前にクレーム言うたったんですね。()

(会場 笑)

なかえ:「なんだとはなんだ!」とか(言い返したり)・・ね。そういうイメージで。


東條:西野さんについては、私が2年前に企画させていただきました 代官山カフェでの絵本原画展 の際にご縁をいただきました。当時現場でも描いていらっしゃった新作が出た折には、またぜひ皆さまにご紹介させていただきたいと考えておりました。
なかえ先生には以前からお世話になっているのですが、約40年前から自主制作の絵本も作り続けていらっしゃるということをご存じない方も多いので、いつかの機会にぜひご紹介したいと思っておりました。


西野:先生、これまでに本は何冊くらい出されたんですか?

なかえ:うーん・・・?

東條:200作品以上ございますよね?(※アマゾンでは250タイトル挙がります。)

西野:200!?ええーっ

なかえ:でもほとんどが絶版なんです。()

西野:200冊作られてきた中で、自主制作の絵本っていうのは何冊くらいあるんですか?

なかえ:自主制作は20冊くらい。

西野:はあーっ!絵本作家歴でいうと何年くらいになりますか?

なかえ:終戦直後・・・

西野:終戦直後から!?

なかえ:それは冗談。()

(会場 笑

・・・・・・・・・・・・・・・・・②へ続く)