私自身に起きた、死産の記録になります。
似たような症状だからといって、同じ結果になるとは限りません。
妊娠中の方は不安になるかもしれまん。
また、辛い内容が含まれています。
天使ママさんは辛い記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。
ご注意願います。
死産後、ピヨちゃんと対面し、抱っこ・手足型・ネームバンド等…
してあげられる事をし、残せる物を残しました。
振り返り記録、前回の記事
死産までの振り返りまとめはこちら
【7月20日(木)】
【19週3日(死産当日)】
17:00
個室で、母と姉とピヨちゃんとで過ごしていると、看護師さんがひとりやってきた。
看護師さんは、毎日、日中と夜とで担当が入れ替わる。
今日の担当ではないが、大部屋にいた時に何回か担当してくれた方だった。
看「赤ちゃん、見に来ちゃいました。」
看護師さんがピヨちゃんのいるテーブルの前でかがむ。
ピヨちゃんの顔、体をじっくり見て嬉しそう。
ピヨちゃんの大きく開いた口に、
看「ふふ…お話してくれそう。」
笑いながら、涙を流していた。
ピヨちゃん嬉しいね。
看護師さんもピヨちゃんの事大好きなんだよ。
看「またあとで来ちゃうかもしれないです。」
数10分後。
先ほどの看護師さんが、他の看護師さん達を5人程連れてやってきた。
先生らしき人もいた。
朝の診察で診てもらった事があるのかもしれない。
「連れて来ちゃいましたー!」
「私たちにも赤ちゃん見せてください。」
みんながひとりひとり、ピヨちゃんの顔を見て声をかけてくれる。
「鶴を折ったので、入れてください。」
みんなが1羽ずつ、ピヨちゃんのために鶴を折ってきてくれた。
こんなにもたくさんの人がピヨちゃんの事を想ってくれて、会いに来てくれるなんて…。
胸が熱くなった。
嬉しくて涙が出てくる。
「顔、湿らせてあげた方が良いね。」
ひとりの先生が言った。
ピヨちゃんの顔が乾燥しないように、クーラーの風向きをずっと気にしていたけれど、顔を湿らせてあげれば良いのか、と知った。
「たくさん触ってあげてね」
可愛いピヨちゃんの顔、たくさん触れたい。
19:00
夕食後、看護師さんがカップに水を入れて、ガーゼを持ってきてくれた。
ガーゼに水を湿らせて、ピヨちゃんの顔の上で軽くしぼって水を1~2滴落とす。
それを湿ったガーゼで拭いてあげる。
みずみずしくなったピヨちゃんの顔は、触れてももう指に皮がぴたっとくっつく事は無い。
自分の指も水で濡らしてから触れば、ピヨちゃんの顔をたくさん撫でてあげる事ができた。
看「先生が赤ちゃんの診察をしたいという事なんで、連れて行って良いですか?」
私「赤ちゃんが傷ついたりすることはないですか…?」
看「それはないです。見るだけなんで。」
ピヨちゃんは連れていかれた。
ピヨちゃんの診察はすぐに終わり、ピヨちゃんが戻ってきた後に、先生もやってきた。
ピヨちゃんを取り上げてくれたO先生。
O「今朝、ラミナリアを抜いた後に出血がすごかったのも痛みが引いたのも、赤ちゃんがもう出てこようとしていたからなんですね。
誘発剤入れようとした時には赤ちゃん半分出て来ていました。
こんなに自然に出て来てくれたのは、今までずっと出血をしていて、子宮が感染の中にあったので、体がお産の方へ向いていたんだと思います。
胎盤は…取り出す時にちぎれてしまって、全部取り出せなくて、子宮の中に残っているので、今後出てくると思います。」
それでもお腹にしがみついてくれていたピヨちゃん…
胎盤がぼろぼろになるまで…
O「旦那さんは、明日の朝何時まで病院にいますか?」
旦那は、仕事が終了次第病院へ来てもらい、明日の朝は病院から仕事へ向かうことになっていた。
私「仕事に行かなきゃいけないんで…8時前には病院を出ると思います。」
O「それなら大丈夫です。今、赤ちゃんの診察をしたんで明日の朝、またお話しますね。」
ピヨちゃんの診察結果を明日の朝話してくれることになった。
私は何も気にしていなかったけど、ピヨちゃんの外見から気になる所見があったのだ。
20:00
普段残業の多い旦那が、仕事を切り上げて病院に到着した。
親子3人で過ごす、最初で最後の夜。
ピヨちゃん、
たくさんの人がピヨちゃんに会いに来てくれたね。
みんなピヨちゃんに会えて嬉しかったよ。
ピヨちゃんはみんなを幸せにしてくれる、
天使なんだね。
㊲最初で最後の時間。親子3人の夜へ続く。