またまた続きではなく、別物です。
今回はですね、晴れなら空にさじなげて。の猫木様が素敵な企画をされてるので、それの参加話なんですよ。
ただ企画は素敵なのに、私が思い付いたのって変態コスプレパーティーなので、読まれる際にはお気を付けくださいませ。
深く想像して気分が悪くなると困りますので。
後勢いだけで書いてるので、変な箇所もささっと読み流していただけたらと思います。
そんな代物ですが、よろしければどうぞ。

と、その前に。すぐ下に会場へのリンクを貼っておきますので、よかったら活用してくださいね。

ぶるまん。~ドキリ☆秋のコスプレ大会~
ぶるまん。
※上記の画像転載禁止です

では、先へどうぞ。



物には限度というものが・・・



ちょっと肌寒く感じるようになってきた今日この頃。
ある大手芸能事務所の社長室内では、そんなものを感じるヒマなどない催しが開かれていた。

「よし、では今より"あっち向いてホイ大会"をするぞ。
これは勝った者が抜けるという勝ち抜き方式で、敗者には罰としてコスプレをしてもらうからな。」

何の前触れもなくいきなりこんな宣言をしたのは、言わずと知れたLME社長のローリィだ。
毎日がお祭り騒ぎの彼が突拍子もないことを始めるのはいつものことだが、詳しいことを聞かされずこの場に集められた一同は皆怪訝な顔となる。
だがそうしてても強行されるだけと身を以って知ってる人物、蓮は致し方なく口を開いた。

「・・・あの、社長。あっち向いてホイをするのはまあいいとして、それに罰ゲームをつけるのはいかがなものかと・・・。
というか、何故罰がコスプレなんです?」

こう問いかけると、他の面々・・・マネージャーの社やラブミー部員3名、そして松島・椹両主任とマリアも大きく頷く。
皆そこが引っかかっていたらしい。
すると聞かれたローリィは予測してたのか、ニヤリと何か企ててるような笑顔で答えを返す。

「普通に勝負しただけじゃ、面白くも何ともないだろうが。
それにどうせお前たち芸能人はいつもコスプレしてるようなもんだから、別に今さら抵抗などないだろう?」

そりゃタレントや俳優ならそうかもしれないが、自分たちは違うのに。
ローリィの言い草に椹他一般人たちはそう喉から出かかったものの、言ったところで無駄だと分かっているので口を噤む。
芸能人組も沈黙を貫いている。
こうして気の進まない、あっち向いてホイ大会が始まったのだった。

まず最初はちょうど4:4になるからと、男女対抗で行われた。
これに勝利したのは蓮・社・キョーコ・奏江で、残りの敗者はコスプレ衣装に着替えさせられたのだが・・・。
千織は男物のスーツにハゲの鬘をかぶり頬にチークを入れた酔っ払い姿、松島はミニスカのセーラー服で頭にリボンを巻き、椹はうさ耳カチューシャを付けた網タイツのバニーガールとまあ、各自笑うに笑えない悲惨な格好になってしまっている。
唯一マシに思えるのなんて、もこふわうさぎの全身着ぐるみ姿のマリアだけだろうか。

そんな敗者たちのとんでもない有り様を目にして、微妙に顔を引き攣らせている勝者4人。
その表情のまま無言で彼らが臨んだ2回戦目では、次なる犠牲者は社と奏江に決定した。
ほぼ強制的に前者がやはりミニスカのナース、後者がハードなパンク少年姿に変わったところで、残るは蓮とキョーコの2人のみ。
この2人なら勝つのは蓮だろうと誰もが予想する中、思いもしない番狂わせが起こる。
何と、目の前の少女の小動物並みの愛らしさにノックアウトされた男が、じゃんけんに負けた後も手に目線を合わせ続けてしまったのだ。

こんな感じで至極あっけなく決まった最後の敗者蓮も、当然ながらコスプレ決定。
その彼が着さされたのは・・・際どいスリット入りのチャイナ服だった。
パッと目に入るスリットから覗く逞しい足もさることながら、何もかもがイケメンには不似合いすぎて。
いっそモザイクをかけてしまいたいと皆が目を背けるこの様相に、さすがの主催者も言葉を失くしたという。

・・・世の中には限度という言葉があって、何事もやり過ぎはよくない。
どうやら今回の件はそれをローリィに学ばせる、いい機会になったようである。



おわり



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