先月の勉強会でのもうひとつのテーマが、お客様の組織、そしてセラピスト側の組織から跳ね返ってくる情報を感じ取る。この情報だけでも、十分、効果的なストレッチが出来るので、跳ね返ってきた情報をもとに連続したストレッチを自由に作っていく練習をしてみました。
跳ね返るという表現にしていますので、跳ね返るような反応を示す組織を意識しなければなりません。それはもちろん、柔軟性を持つ組織という事になるので、筋肉、靭帯、関節内の軟骨、そして皮膚・・・(他にも血管やリンパ管といった全ての組織に柔軟性はあると思われますが)
ではセラピスト側は、その跳ね返ってきた情報を出来るだけ的確に察知して認識し、それから施術というアクションを起こしていく・・・その為に、どうすれば、感度ビンビン(いきなり昭和っぽい表現?!)でいられるか。
感度自体は、感覚神経が情報を伝達しますので、感覚神経をしっかり意識しないといけません。しかし、感覚神経は、セラピストの手先から脳みそまでその情報を伝達する訳ですから、そのルートが情報を伝える仕事の邪魔をしてはいけません。
そして、セラピストのカラダ、つまり体幹部は、そのルートからは外れていますが、体幹部が、手先から脳みそルートを明らかに邪魔する体勢であることも、多々あったりします。体幹部問題は、根幹でもあり重要項目なので、また別の機会ってことで。
とりあえず、手先(お客様に触れている部分)から、脳みそルートが、思い込み(お客様の筋肉はこっていて固いもの!みたいな)がなく、ニュートラルな状態で、感覚神経に仕事をさせなくてはなりません。ということは、セラピストの筋肉、靭帯、軟骨、皮膚・・・同じく、柔軟性がある部位は、お客様の跳ね返りを認識する、サスペンション的な役割です。
サスペンションとして、セラピスト自身の組織が使われているとどうなるか・・・それはお客様からの跳ね返ってきた情報を正確に読み取り、その情報から素直に跳ね返った先のベクトルを感じ取り、お客さまの組織に無理が無く、しかし最大限に能力を引き出すオリジナルストレッチを作り出すことが出来ます。
高齢のお客様でも、どんなお客様でも、その方の組織の跳ね返り情報に見合ったことしか行っていないので、全く無理も危険もありません。
セラピストの体は全身がサスペンションとなれば、自身の組織もずっと、伸びたり縮んだりを繰り返していますので、施術しながら、関節に無理や衝撃のない、一番心地よい筋肉運動をさせてもらっているということになります。この心地よいサスペンション状態をを自覚できること、それがコネクティブティッシュストレッチの真髄ってことにしておきましょうか~。
これは全く余談ですが、私自身、自分の体の中で、感覚神経と運動神経が作り出す、サスペンション作業からの情報、つまりベクトル的なものが、本当に線、ラインのように感じ取れます。なので、神経の状態は多分良いであろうと自負しているので、神経グループが鈍ることで、老化を自覚はしないのではないかと想像しています。老化という問題において、神経グループが良い状態であることは、どう見積もってもの大事な要素ですものね~。感度が良い!?バアちゃんになれるか、自ら実験してみたいと思います。
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