ボディワーク コラムブログ -2ページ目

ボディワーク コラムブログ

様々なボディワークを分かり易く分解、分析、説明していきます~

 

先月の勉強会でのもうひとつのテーマが、お客様の組織、そしてセラピスト側の組織から跳ね返ってくる情報を感じ取る。この情報だけでも、十分、効果的なストレッチが出来るので、跳ね返ってきた情報をもとに連続したストレッチを自由に作っていく練習をしてみました。

 

跳ね返るという表現にしていますので、跳ね返るような反応を示す組織を意識しなければなりません。それはもちろん、柔軟性を持つ組織という事になるので、筋肉、靭帯、関節内の軟骨、そして皮膚・・・(他にも血管やリンパ管といった全ての組織に柔軟性はあると思われますが)

 

ではセラピスト側は、その跳ね返ってきた情報を出来るだけ的確に察知して認識し、それから施術というアクションを起こしていく・・・その為に、どうすれば、感度ビンビン(いきなり昭和っぽい表現?!)でいられるか。

 

感度自体は、感覚神経が情報を伝達しますので、感覚神経をしっかり意識しないといけません。しかし、感覚神経は、セラピストの手先から脳みそまでその情報を伝達する訳ですから、そのルートが情報を伝える仕事の邪魔をしてはいけません。

 

そして、セラピストのカラダ、つまり体幹部は、そのルートからは外れていますが、体幹部が、手先から脳みそルートを明らかに邪魔する体勢であることも、多々あったりします。体幹部問題は、根幹でもあり重要項目なので、また別の機会ってことで。

 とりあえず、手先(お客様に触れている部分)から、脳みそルートが、思い込み(お客様の筋肉はこっていて固いもの!みたいな)がなく、ニュートラルな状態で、感覚神経に仕事をさせなくてはなりません。ということは、セラピストの筋肉、靭帯、軟骨、皮膚・・・同じく、柔軟性がある部位は、お客様の跳ね返りを認識する、サスペンション的な役割です。

 

サスペンションとして、セラピスト自身の組織が使われているとどうなるか・・・それはお客様からの跳ね返ってきた情報を正確に読み取り、その情報から素直に跳ね返った先のベクトルを感じ取り、お客さまの組織に無理が無く、しかし最大限に能力を引き出すオリジナルストレッチを作り出すことが出来ます。

 高齢のお客様でも、どんなお客様でも、その方の組織の跳ね返り情報に見合ったことしか行っていないので、全く無理も危険もありません。

 

セラピストの体は全身がサスペンションとなれば、自身の組織もずっと、伸びたり縮んだりを繰り返していますので、施術しながら、関節に無理や衝撃のない、一番心地よい筋肉運動をさせてもらっているということになります。この心地よいサスペンション状態をを自覚できること、それがコネクティブティッシュストレッチの真髄ってことにしておきましょうか~。

 

これは全く余談ですが、私自身、自分の体の中で、感覚神経と運動神経が作り出す、サスペンション作業からの情報、つまりベクトル的なものが、本当に線、ラインのように感じ取れます。なので、神経の状態は多分良いであろうと自負しているので、神経グループが鈍ることで、老化を自覚はしないのではないかと想像しています。老化という問題において、神経グループが良い状態であることは、どう見積もってもの大事な要素ですものね~。感度が良い!?バアちゃんになれるか、自ら実験してみたいと思います。
★トータルボディワークサロン&スクール
 www.natural-time.net


 

 

 

 

 
 


スクール ナチュラルタイムでの勉強会や授業の中では、小さなボディメカニクスのルールが、毎回のように生まれてきます。そんなルールを分かり易く、文章化、出来れば電子書籍化したいと、常々考えていて、そんなこんなでこのブログはそのたたき台というか、練習台というか・・・

 

構想やらテーマを考えていると、このブログに熱心に表現したい時と、ブログではなく、ただ原案を書きためている時がありまして・・・なので、本当に久しぶりにアップのブログです。(ネタが尽きたわけでは全くありませんので!)

 

本日のテーマは、腹式呼吸とボディワーク。つまり、マッサージやストレッチ、整体などを行う時に、施術者の腹式呼吸の関係。前回の勉強会でもテーマとなりました。

 

施術が行われるとき、セラピストは腹式呼吸で、多く息を吸い、体幹は空気圧、腹圧で膨らんだ状態がスタートとなります。

施術のスタート、すなわち、マッサージであれば、圧が深くお客様のカラダに入っていく、そんなタイミングには、セラピストの呼吸は吐くに転じる訳ですが、この吐くというタイミングの状態が非常に重要!セラピストは、一気に吐くに転じてしまい、体幹の空気圧、腹圧を減少させると、マッサージの圧の深さ、方向などにぐら付きが出ます。もしくは途中で圧が弱くなります。

体幹の空気圧、腹圧が吐く状態でも出来るだけ、空気を一杯吸った時のようにキープされていると、それが圧の深さ、強さ、安定感をしっかり表現してくれます。

 

前回の勉強会でも、吐いている時に圧をしっかり伝える練習をしてみました。息がもたなくて、中途半端な息継ぎで、ストロークをつなげようとしても、流れが途切れ、圧の深さや伸びもぐら付いて、フォーカスがはっきりしないマッサージとなることが本当に実感出来ました。

セラピストは、大きく空気を吸い、ゆっくり少しづつ息を吐き、また、大きく空気を吸い・・・・この作業を、体幹の腹圧、空気圧が出来るだけ高い状態をキープして行うことが大切です。

この呼吸スタイルは、声楽家でも、格闘家でも、スイマーでも、みんな共通。格闘家が息を吐くときに腹圧が一緒に減少していたら、そのタイミングの体幹は、かなりパンチ狙われるはず。

 

お客様の、体幹をいい状態にするアドバイスは常にしている訳ですが、施術者の体幹こそ、いい状態でないと、フォーカスやベクトルがはっきりしたマッサージなどの施術は出来ないってことですね。

 お客様と呼吸を合わせて・・・とか、深い呼吸で・・・とか、マッサージなどを習得する際に呼吸のことは、具体的でなない説明が多いですが、まず、腹式呼吸とは、どんな筋肉がどう使われているか、そんなところを押さえないと、深いも何も自覚出来ないと思われます。

 

吐くタイミングに体幹の腹圧をキープする為には、骨盤底筋グループ、脊柱起立筋、半棘筋などの脊柱グループ、横隔膜、腹横筋などの腹筋グループの合わせ技が必要で、結局は筋肉の勉強でもありますね~。そこはまた次の機会に!
★オトナ女子ハッピーコラム ブログも発信しています!
http://ameblo.jp/happy-naturaltime
 
★ボディワークスクール&サロン
 www.natural-time.net

 

 

リンパマッサージ、リンパドレナージュマッサージにおいて、そのマッサージの効果、謳い文句と、そのマッサージを実践する人の実力との関係性は本当にいい加減? 言いすぎました!適当?なことが多いですね。

 

 マッサージに発生する圧が滑っていようが、方向が適当であろうが、リンパ節に流し込む!とか、心臓に向かってさする!とか、謳い文句に近いものに仕上げる為の手段は、かなりむちゃくちゃなのですが、そこをどこのリンパマッサージの団体もなぜが掘り下げていないですね~。

 

 リンパを流すのであれば、それはリンパであろうが、静脈であろうが、要は液体ってことで、流すという作業をもっと分解するべきですよね。

 

 圧をかける⇒これは浅かろうが、深かろうが、どの層の液体を運ぼうかという意思表示の第一歩です。

 圧を進める⇒液体を目的の場所へ運ぶということですね。浅い場合は運ぶ液体が少ないので、軽い抵抗、重みがかかり、深い圧は、多くの液体を運ぶので、抵抗、重さが増えることになりますね。

 

 運びたい液体の量を決めたら、なるべく全部運びたいですよね。ストロークが急に浅くなり、滑ったようになるのは、運ぼうとした液体を滑ってこぼしたってことになりますね。ってことは、圧が深かろうが、浅かろうが、ストロークの最終地点までは、同じような抵抗や重さがかかるはずです。

 

 効果をたいそうにうたう団体のリンパマッサージの方が液体をこぼしながらストロークを進めていることが多いように思います。(スクールに登場される方の実技から、通われたことがあるスクールや所属の団体の液体のこぼし具合とストロークの関係が見えてきます)

 

 もっと液体を運ぶということに着目してみましょう!雪国の方なら、雪かきなんかを想像されるとよいかも。浅く掘って、その雪を運んでいく、深く掘り進めて、多くの雪を運ぶ・・・雪を途中にこぼしながら運べば、だんだん軽くなるし、滑ってこければぜんぶばらまいてしまうこともありますよね。

 

 圧がムラムラのマッサージをしている限りは、そんなにリンパも何も運べてはいないということです。ということは、圧をかける⇒圧を調整して運ぶ量を決められる 圧を運ぶ⇒出来るだけ取りこぼしなく運ぶことが出来る かけた圧をキープして、滑ったり、ストロークを進められる そんなことが出来るセラピストは、本当のリンパマッサージセラピストになれるってことですね~!


  トータルボディワークスペース

www.natural-time.net

★オトナ女子ハッピーコラムブログもやっています~!

http://ameblo.jp/happy-naturaltime


 

 

筋肉のザックリした基本ルール。

関節をまたいで、両方の骨に腱でしっかし付着し、収縮時に一方の骨を引っ張ってくることにより、関節が動く。関節の動きには、物理的に反対方向(戻る方向)の動きがあるので、その動きを担っている筋肉を拮抗筋と呼ぶ。

 

 このルールで、ザックリと筋肉を仕分けると、体の背面の筋肉、表面の筋肉は、拮抗筋である確率が高くなります。実際には、腕や脚、そして胴体も含めて、動作は前方向に向かうものが圧倒的ですので、表面にある筋肉がその関節運動を行っていて、背面の筋肉は収縮の反対、すなわち、弛緩、ストレッチ方向にいこうとしていることになります。

 

 これは解剖学としての筋肉の学習。しかし、学習としての運動、拮抗筋のルールだけで筋肉を考えると、背面の筋肉は収縮した状態での任務は限りなく少ないのに、疲労は多い、表面の筋肉は収縮した状態での関節運動は多いのに、疲労感や、背面のような肩こり、腰痛とった分かり易い症状は少ない。背面の筋肉は収縮による関節運動は少ないのに、疲労するのは、背面に存在する背骨を始め、重力、すなわち体重の大部分が背面を伝わり、関節運動の全てにおいて、体重、重力の管理が追加の任務としてかかってくるから。

 

 この不公平な背面、表面の拮抗任務において、他の着目点は無いの?と考察してみました。

 

 表面の筋肉が、体重、重力管理を手伝うことは出来ないのか・・・解剖学的には出来るとは表現出来ていませんが、カラダの中にしっかりイメージを作ることが出来れば、表面の筋肉が体重を支えることが出来ます。

 

 最近のドラマで久しぶりに登場している、ど根性ガエルでイメージしてみます。ど根性ガエル ピョン吉が、前に進みたいアクションを行っている時に、Tシャツを着ているヒロシは、腰や肩が残り、あごが上がり、付いていくのに大変であるというポーズになります。実際にピョン吉が存在しない人間においては、ピョン吉的なアクション(前に向かう動作)を、腰の筋肉と、表面の筋肉の共同作業で、とっさに行ってしまうことが多く、腰部、腹部がダルマ落としのように前に分離されて、抜けたに近いことが起きているのです。これは腕や脚がアクションを起こす際にも普通に起きます。実際に、前に進みたい、前に腕や脚を運びたいといったアクションを行ってみて、腰の筋肉が固くなり、前湾のカーブが大きくなれば、ダルマ落としになっている証拠です。

 

 背面に重力が流れているということは、そんな要所がダルマ落とし状態では、重力を支えていない、アクションを補助していない、良いことは何もないと思います。実際に、肩や、臀部が後ろに残り、アクションの迅速性も欠くことになるでしょう。

 

 本日のテーマ、ピョン吉ガエル、すなわち、腹部をはじめとする、表面の筋肉が、先に前に向かう、もしきは前に進む動作の主導筋ではなく、どのような働けば、背面の筋肉の体重を管理する任務を手伝えるのか。

 それは、背面に圧を加えて、サポートすること。方法としてはお腹や胸の筋肉を収縮させて、腹圧、胸郭圧を作り、その圧で背中面を内側からの圧で補強するという作戦です。収縮方法については、また別の機会に(横隔膜、腹横筋、大胸筋など、それぞれ、ちょっとコツが違っていますので)

 

収縮して圧を加える作業は、任務として増えるのではありません。もともと、作業が多い表面の筋肉は、通常の関節運動任務で、常に筋肉を収縮させています。そのついでに、腹圧、胸郭圧を意識して、その圧を、背面の作業しながら、体重を支えるのに、一番負担の多い筋肉、またはその付近部位を中心に、(アクションの都度、位置は変わっていきます)圧を送り、補強していけば、バッチリです。

 

ピョン吉が、ヒロシが腰痛にならないように配慮出来るなら、前に進むのではなく、頬でも腹でも膨らませて、腹圧を作り、背面に向けて送り続けることなのですが、それでは、漫画として、成り立たないですね。ヒロシは、ピョン吉のアクションに無理やり付いていっているのであれば、一話ごとに腰痛はひどくなり、たまにぎっくり腰などで悩まされるのでしょう。

 

この昭和的な例題は、イメージに役立ちましたか?腹圧、胸郭圧を作ることって、どんな感じ?そこのところを表面の筋肉と向き合って、色々試してみてくださいね~(ここでは具体的な圧の作り方は説明していないので、また別の機会に!)

 
  トータルボディワークスペース

www.natural-time.net

★オトナ女子ハッピーコラムブログもやっています~!

http://ameblo.jp/happy-naturaltime


 

 

大胸筋は、胸骨、鎖骨内側と、上腕をつないで、腕を胴体前面において、内側に運ぶ筋肉、小胸筋は、肩甲骨烏口突起(胴体前面にまで出っ張っている肩甲骨の突起)と、乳頭に近い肋骨部をつなぎ、肩を上げたり、すくめたりする動作とは逆の胴体、つまり肋骨上に、一定のポジションで肩甲骨を固定させる筋肉です。

 

大胸筋は、だれでも知っていて、オッさんなら鍛えたい筋肉のナンバー3には入っているはず(厚い胸板はモテるオトコの象徴?)で、女性なら、オッパイが乗っかっているので、オッパイに栄養を送り、大胸筋の弱さが下る大きな原因ですので、無駄に老化はさせたくない筋肉となります。実際に、妊娠、出産した場合、大胸筋を根こそぎ、ダイナミックにマッサージをして、お乳の出具合を良くする乳房マッサージを助産師さんにしてもらった方も多いはず。

 

そんなメリットいっぱいの大胸筋の陰で、(実際に大胸筋の内層なので、隠れていますが)ひっそり存在する小胸筋、この筋肉のメリットも侮れない、これは本日のテーマです。

 

肩甲骨烏口突起(うこうとっき)とは、脇から、少し上がった、腕と胸の境目当たりにある、まともに押さえると少々痛い位の突起です。そこから乳頭に向かうということは、ブラジャーの紐とほぼ同じようなルートをたどる筋肉です。

 

ブラジャーの紐ルートを反対側の手で押さえながら、肩をすくめて挙げた時、肩を下げて少々マッチョなポーズを意識してみた時を比べてみましょう。力が入ったのは、後者ですよね。

 

肩が下ってマッチョなポーズ・・・何とも分かりにくいのですが、小胸筋が使われている状態となります。今度はこのポーズのまま、上腕を体の中心に運んでみる(大胸筋の仕事です)、そして、肩をすくめて挙げた状態(小胸筋が使われていない)で、上腕を内側に運んでみて、どちらの方が大胸筋が使われているか比べてみましょう。

 

肩が下ってマッチョなポーズの方(小胸筋が使われている状態)が、大胸筋も大きく仕事が出来るということが、何となく想像出来ましたか。

 

このように、人間の体は、それぞれの筋肉が拮抗したり、協力したりして、効率のよい仕事をします。これは、何でもかんでも協力し合うのではなく、関係部署というのは決まっていて、そこの連携がうまくいかなければ、動きに無駄が出ることになります。

 

今回の大胸筋、小胸筋が効率良く使われるポイントは、肩が無駄に上がったりすくめた状態にならないこと。

そうすると、この二つの筋肉は、協力して、動作の効率を上げます。

 

 この二つの筋肉が適度に使われて、老化せず、いい状態であれば、オッさんはオトコらしさを強調出来て、女性は、女性らしいオッパイを長く維持していけるという、分かり易いメリットがあります。そして、本当は、それだけでなく、肩が上がるということは、肩で呼吸をし、浅い呼吸になることや、肩で腕を持ち上げて、肩こりの大きな原因になるのを回避したり、他にも、体にとって、いい影響が沢山あります。

 

 大胸筋、小胸筋を意識しないと、人間は動作を始める初期段階についつい、肩をヒョイっと挙げてしまいがちです。腕で何が動作を始める時って、胴体の中心に向ける動作が多いですよね。その時は、肩を挙げずに、小胸筋良し! 大胸筋良し!と確認して、動作を始めてくださいね~。

 

 大胸筋、小胸筋のちょっとしたスゴ技でした!

トータルボディワークスペース

www.natural-time.net 

★オトナ女子ハッピーコラムブログもやっています~!

http://ameblo.jp/happy-naturaltime