【第45回】シンプル運動②-胴体廻し(撼天柱)- | 医療と介護の狭間で~いのちの流れを紡いで~

【第45回】シンプル運動②-胴体廻し(撼天柱)-

からだを緩ますという事 という記事で、

「くるくる」や「ぶるぶる」や「ぐるぐる」が良いのです、

と書かせて頂いたのですが、


これは胴体をぐるぐる廻す運動です。


私が学んでいる操体でも『万病を治せる妙療法』の中で、

橋本先生は「正座コマ運動」というものを紹介されています。


これは両膝を付けてツマ先立ちし、踵にお尻が乗る様に座り、

踵を軽く握って、上体や首の力を抜いてゆっくり廻すというものです。


気功法の中にも、同じ様な動きがありますので、

今日はそちらの方をご紹介したいと思います。


「撼天柱(かんてんちゅう)」と読みます。


「撼」は、回すとか震わすと言う意味で、
「天柱」は天を支える柱、つまりは背骨のことです。


1姿勢はあぐらを組んで床に座るか、椅子に座ります。


2リラックスして肩の力を抜いてください。

3おへその真裏に「命門」というツボがあります。
その辺りを意識し、なるだけ大きく上半身で円を描いてください。


4小さな円から、だんだん大きくすると良いと思います。


5首も背骨も「しなるように」廻してみてください。


6力を抜いて廻すと、アゴも同方向に円を描くはずです。

(頭のてっぺんは動かず、アゴが目の前の地面に円を描きます)


7体にひっかかりがある場合は、逆の方向へ

しばらく廻してから、もう一度行ってみて下さい。


8痛みがある場合には、痛い方向へ無理に廻さないこと。

心地よい速さでゆったりと行って下さい。(右回り、左回り)


医療と介護の狭間で~いのちの流れを紡いで~-撼天柱1


医療と介護の狭間で~いのちの流れを紡いで~-撼天柱2


医療と介護の狭間で~いのちの流れを紡いで~-撼天柱3


医療と介護の狭間で~いのちの流れを紡いで~-撼天柱4


これもとてもシンプルな運動ですが、

すこぶる気持が良く、とても効果的だと思います。


私はそのまま、お尻でトントンと上下に揺すったり、

左右に小刻みに揺れたりもしています。


背骨は骨盤の上に、腰椎5個、胸椎12個、

頸椎7個が積みあがっている構造ですが、


書類でも何でも、散らばった紙を揃える時には、

机の上でトントンと揃えると思います。


また、背骨を廻す時には「皿回し」の様に、

一番上のお皿が、回転させる事で段々と安定していく。

私はその様なイメージで行っています。


高層ビルでも積み木でも、上に行くほど揺れると思いますが、

下の方から整えていくイメージです。


また背骨は言わずと知れた、神経の通り道ですので、

自律神経を調えたり、脳を活性化させる事にも繋がると思います。


是非「からだ」をゆっくり大きく廻す事の

気持良さを、味わってみてください。


なお、「撼天柱」について詳しく知りたい方は、

中健次郎という先生が、DVD付のこちらの本で紹介されています。

その他にも様々な気功法が紹介され、

お値段も手頃で、良心的な本だと思います。


気功に興味を持たれた方は、良いと思います。


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本日もお読みいただき、感謝です。


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