Eine Phantasie

・この世界の多くのモノは上から下へと流れていく

・この世界には足りないモノも要らないモノもない

 それがこの世界の約束です。

 第一層、一番上で神様が足りなくなりそうなモノを作り続けています。

 二番目に高い第二層、天界に住む天使達は第三層(地上)で足りないモノがないか確認し、必要なら神様が作ったモノを運んでいきます。その為地上の者達は彼らを見かけると手を振ったり挨拶をしたりして感謝します。

 第三層である地上では植物・生き物が存在し、人間もそこで暮らしています。しかし、そこに階級は存在しません。

 そして第四層には悪魔がいます。彼らは地上の余り物を取っていきます。「余り物」ですから地上の者は誰も「盗った」と騒ぐことはありませんが、大手を振って出迎えることもしません。

 それがこの世界の大凡の形です。世界は丸い球体ではなく、重力もなく、また私達の世界には存在しないルールやモノもあります。

 これは、そんなファンタジー( Eine Phantasie )としか呼べない世界での物語。




 キャラクター紹介

・稜樹(感情・常識知らず注意)

 植物を司る天使だったが双子の片割れの死をきっかけに神へ不信感を抱き堕天。現在は第三層である地上で植物関係の仕事をしている。食料は感謝の念。天使としての仕事に必要な高い知性を持ち、魔法も多少使えるが、植物以外に関する常識がない。

 雅弥とクーアの「自然でない」命の作り手だが、植物を司る天使であった為動物・感情への知識が少ない。

 パラレルでもそこまでスタンスは崩れていない。


・雅弥&クーア(常識はずれ、要注意)

 稜樹の造った自然ではない命。雅弥が猫の魂、クーアが犬の魂だが稜樹が本物を知らなかった為雅弥が黒い狼、クーアが白い猫の身体に入ってしまった。どちらも動物なのに人語を話せる。

 雅弥は食事以外は寝てばかりいる、喋ることもほとんどない。とても面倒くさがりで尻尾や体を動かすことすら面倒くさがる。食べ物が好きで、取りあえず見慣れないものを噛む癖がある。パラレルでもこのスタンスを崩さない。

 クーアは雅弥と反対に感情豊かでよく動き回る、好奇心旺盛だが人見知りが激しい。稜樹に忠実で役に立ちたいと思うが精神がとても幼い為恐がりやすく混乱しやすい。パラレルでは人間にも化けれるので幼女の姿が基本(性別不明)。


・カナン(ノリ良し意地悪し注意)

 稜樹達の家に度々やってくる悪魔。堕天理由が純粋な稜樹、フカフカで面白い雅弥とクーアを気に入っている。クーアの思考の説明を稜樹にする面倒見やノリの良い面があるが、罪悪感を一切持たず他者を利用する。天使と同じく知性が高い。魔法は使えるがとても限定的で、地上の余り物で生活している。

 パラレルでは他者の負の念を糧に生きているので「嫌がらせ屋」をしている。


・ティーアリア(死んでます注意)

 稜樹の双子の片割れ。動物を司る天使、動物は特殊な役割を持つモノ以外は地上に住んでいて一緒に住めないことに不満を持っていた(上から下のルールの為)。そこで稜樹が神から教わりながら雅弥とクーアを造っていたが、彼らの魂が完成する前後に謎の死を遂げる。天使は病気にならないはずなのに「病死」と神は判断している。



 他その時々で花見鳥やら月見鳥やら茶色いお姫様とか緑の王子様とか色々います。リアリティー(現実感)よりも「ほのぼの」、「こんなのあったらなー」を目指しています。



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