さて、いよいよ今回は対向の星座(サイン)に目を向けていきます。

サインは一つ前(ビハインド)、その次(ネクスト)を意識することで、12サインの統合へと向かうと述べてきました。


双子座であればビハインドの牡牛座、ネクストの蟹座を意識するということです。


これはイコール、サインの成熟を意味しますが、その段階は、


<サインの成熟の過程>
1)ビハインド 自己肯定 (ルーツ、基盤を肯定する)
2)ネクスト  自己信頼 (未来、その成長を信頼する)
3)対向    自己発展 (発展性、質の飛躍にチャレンジする)


と考えると良いでしょう。
双子座の神話はこの第3段階である、対向サインとの向き合いも分かりやすく描かれています。


>あるとき二人は
叔父レウキッポスの二人の
娘をさらい、妻にしてしまいます。

それに怒った娘たちの兄弟、
イーダス、リュンケウスは
スパルタへと戦をしかけました。

その戦いの途中、カストールは
イーダスの放った矢に当たり
命を落とします。


神話は要約して載せましたが、ここに至るまでに、カストールとポルックスは多くの冒険譚を残しました。


そこには少年たちの青春が、生き生きと活写されています。


しかし、ここへ来て二人は妻を娶ります。これは双子座の、


「等身大の影との対話から、アイデンティティを獲得する」


段階が、次へと以降したことを意味します。



それでも双子座の持つ「個の成長」の範囲は守られていて、それは血縁者間の結婚という形で描かれました。


同時にこれは、「個の成長」を越えようとする、ゆさぶりでもありますから、国同士の争いへと発展し、ついには死を迎えることとなるのです。


双子座はこの段階に来て初めて、対向の射手座的視点に目覚めます。


それはカストールが、敵方イーダスの放った矢を受け、倒れることに現れています。


射手座の力は、一言で言うと「俯瞰の視点」です。


その象徴として、射手座のシンボル・ケンタウロスは、遠隔攻撃が可能な弓矢を所持しています。


射手座の矢は、無論、ポルックスの鉄の手首と呼応します。


鉄の手首が、手の届く範囲の軍略を示すなら、矢はそれが、広範囲にまで及ぶことを現します。


身近なところで気づきを繰り返し、個を確立した双子座は、ここで初めて「矢」という「遠くの知性」から反撃を受けました。


魂の半身を失ったポルックスは、窮地に立たされます。このとき、双子座は大きな飛躍を遂げたのです。


>ポルックスは不死身であった
ため、無数の矢傷にも
関わらず死なず、
投げ槍によってリュンケウスを
殺します。

闘拳を得意としたポルックスが、その手に槍を持ち、遠方のリュンケウスを倒します。


槍は「鉄の手首」と「弓矢」の中間的な武器とも考えられるでしょう。


双子座は死闘の末、射手座の持つ「俯瞰の視点」を少なからず、自分のものにできたのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
【編集後記】


「明日使える占星術」的な
記事を、ここでは書きたく無い
ーーー!!

そんな声に正直に、できるだけ
本質に留まって書いていますが
いかがでしょ。

この声にはさらに深い叫びが
隠れていて、それは双子座の最後の
章、№10で触れたいと思います。

占星術家としての、熱い想いが
あるんだなあ。

それではまた明日!!



≪イベント案内≫

天体クリスタルヒーリング モニター募集 【@東京6月】【@名古屋・加子母7月】
占星術とクリスタルヒーリングを掛け合わせた、全く新しいメソッドです。


◆牧三喜(makimiki)のFacebookアカウント
https://www.facebook.com/makimiki373
まずはフォローからお願いします('-^*)/

◆牧三喜公式サイト makimiki.net