ハイギアとローギア:リールの巻速度を合わせる簡便法 | ”The Best or Nothing”

ハイギアとローギア:リールの巻速度を合わせる簡便法

最近はめっきり寒くなり、自然のフィールドに繰り出すのが億劫になってまいりました。
なので、管理釣り場には自然と足が向きます。

1. マナーの良い人が多い。
2. 魚を釣る経験を積む。
3. あるテクニックを取得するための練習。

といった良い点があります。

今回は、3のテクニックに関連することで
長い間悩んでいた問題について書こうと思います。

テーマは、

「ギア比の違うリールを組み合わせたときに、巻速度を合わせるには!!」

です。

例えば、
1.スプーンの巻に特化したもの→1003(これを基準としています)
2.クランクの乗せに特化したもの→1003
3.ボトムの掛けに特化したもの→2004H
と用意しました。

リールについては
ノーマルギア=巻の釣り
ハイギア=デジマキ、バンプなどの巻かない釣り
を想定して3タックルを用意したとします。

通常はこの3セットあればだいたい済むと思いますが、
状況によっては、
「マイクロスプーンで繊細なバイトを掛けていくスローな巻の釣り」を展開したい(したくなってしまう)時があります。

このとき、
「ボトム用のタックルを用いて、
ハイギアリールのままでスローな”巻の釣り”を展開できればよいのに」
と思うことはないですか?

私は、
ハイギアとローギアを混ぜて使うと混乱してしまい、リズムが狂ってしまうので
このような状況でも、ハイギアリールを使うことはありませんでした。
でも、もし簡単な対応で済むのであればハイロー織り交ぜて使えたらなあ?
と思ってはいました。

ですが、
先日、ふとした拍子にかんたんな補正方法を思いついてしまいました!!


先ずは、結論から:

ハンドル1回転するのに
1003:8カウント=2004H:10カウント


(1003でカウント4=2004Hではカウント5)

がほぼ同一の巻速度となります。

リールを一定速度で巻く為に、必ずカウントをとりながらハンドルを巻きますが、

1003→2004Hと持ち替えたときには、
同じリズムでカウントし、1回転に要するカウントが+2カウント増える速度で
ハンドルを少しゆっくり巻くとルアーの移動距離はほぼ同一になります。

リズムを一定にしてカウント数で調節する方法なので大変簡便です!!

<以下 計算方法です>
1003番の場合ハンドル1周当たりの巻き上げ量は590[cm]なので
ハンドル1°では590[cm] ÷ 360[°] = 1.6 [cm/°]   ---①

ハンドル1周でカウント8の場合:
カウント1あたりのハンドル回転量は360[°] ÷ 8 = 45[°]---②
よって、①②より
カウント1当たりの巻き上げ量は
1.6[cm/°] × 45[°] = 73.8cm
となります。

同様に
各ギア比についてカウント4-11まで計算したのが以下の表となります。
* 計算後に気付きましたが、単にギア比の差分をカウント数に掛ければよいだけですね。
  




永井氏考案のリトリーブチェッカーを使ってみるともっとよく解ると思いますのでこれにも大変興味があります。