新生姜の季節になった。
この時期、私の母はしょうがを刻んで紅しょうがをたくさん仕込む。
しょうがを細切りにして一日天日干しした後、梅酢つける。梅干しをつけた赤シソがあったら、それも少し入れると色濃くしあがる。
この紅しょうが、ちらし寿司に使うためだけではない。
母は毎日、これを使って「一本巻き」を作るのだ。
この一本巻き、ネーミングもレシピも母のオリジナル、しかもかなりオリジナル度の高いオリジナルである。
まず、厚めの海苔をぱりっぱりにあぶる。
その上に炊きたての玄米ご飯を厚さ一センチほど乗せる。
母の炊く玄米は一日水に浸してあるので、発芽玄米のやわらかさ。そこに雑穀が入っている。
そのふわっふわご飯の上に、大根とにんじんの糠漬けの細切りを乗せ、ゆかり、穂ジソの塩漬け、そしてここに紅しょうが、その上にすりごまを大さじ三杯ほどたっぷり乗せて、最後にとろろ昆布をどっさり乗せる。
そうして、ゆっくりと海苔の端を持ち上げて、くるっくるっと巻いていく。
とろろ昆布が混みあう具を優しくつつんでまとめてくれる。
このボリュームたっぷりの一本巻き、できたらそのまま手を離してはいけない。片手で上半分、もう片方の手で下半分をしっかり押さえながら、端からがぶりっとかぶりつく。
ゴマがパラパラと落ちるから、受け皿の上で食べないといけない。
かなり食べづらいし、見た目もかっこいいもんじゃない。
それでも中の具の織り成すハーモニーは、他の何でも味わえない深みがある。
その中でひときわピリッと味を絞めているのが、先程の紅しょうが。
これがないと臥竜点晴を欠くのだ。
最初、私はしり込みをしていた。そんなにたくさん朝から食べられないし、と。
でもそんなおいしそうなものを見逃さなかったのは、さすがの長女、はる。
少し小さめに作った一本巻きをぺろりとたいらげた。
そうか、ならば母さんも、と試してみると、驚いたことにあっと言う間に食べてしまった。
とにかくおいしいのだ。
母は言う
お行儀悪いってわかってるのよね。
でも、全部体に良いものばかりだし、なんと言っても美味しいからやめられないのよね。
もうすぐ母の日、私よりも健康オタクで元祖食いしん坊の母には一本巻きを乗せるガラスの板皿でも送ろうか、と考えている。
母の作る一本巻きの半分くらいのサイズになっちゃいましたが・・・巻いてみました。
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