私の実家の母は「つ」で始まる少し珍しい名前
亡き父はよく「おーい、つん!」と大きな声で呼んだりしていた。世間体を気にするタイプの母はスーパーなどではそう呼ばれたら さささささーっと父のところに行って 「つんってよばないでって言ってるでしょ?」とひそめた声で父を叱っていた
「つん!」って呼んだら、ほかになんて呼ぶより早く自分のところに母が来てくれる、とわかっていたに違いない知能犯な父であった
そんなつんさん、お料理が大のお得意。その代わりといってはなんだけど、掃除が嫌い。洗濯もあんまり好きじゃあない。
「衣食住では食 住 衣の順番にお金をかけるのよ」、といつも言っており、父の給料は田舎の方ではなかなか良い方だったけれど、洋服などはめったに買ってもらえなかったし、私はいつも2つうえの姉のお古を着せられていた
そんなつんさんに育てられた私、結婚した夫の母の一番好きな家事は洗濯、そして掃除。料理はあまり好きではない。つまりつんさんと真反対のタイプなのだ。
なので、それまで適当にしていた掃除や洗濯に関して、アドバイスをいただくようになった。
人生甘くはないのである
でもおかげでなんとなく掃除も洗濯も言われる前にこなせるようになったし、悪いことばかりではない。なんといっても同居ではないので、短期集中型で頑張ればよいのである
すっかり話はそれたが、料理好きのつんさんの得意なメニューは意外と中華だったりする。エビ玉やおこげなど実に丁寧に仕上がる
そしてその中でも中華スープはかなりいけてる
夫が初めて私の実家に来た時に、つんさんはいつもの中華スープを作って出した
父や姉家族、妹家族に囲まれて緊張した面持ちだった夫、この中華スープを一口飲んだ時、大きな目がさらにいっそう大きくなった。 そして「いや・・おいしいですね・・」と小声で言った
たぶんこんなの好きだろうな、と予想してじっと夫の表情の変化を見ていたので、それに気が付いたのは私だけだった
というわけで、夫は誕生日になると「中華スープ作って!」とリクエストがくる
熊本のタイピーエンという料理ににた春雨がたっぷり入った中華五目スープである
材料(4人分)
ごま油
にんにくみじんぎり 2切れ分
ショウガのみじん切り 一かけ分
豚こま切れ 200g
(オプション)
エビ イカ ホタテ
白菜のそぎ切り 4枚分(できるだけ中心部分の方が色が変わらない)
にんじんの拍子切り 中 1本分
もやし 一袋
乾燥きくらげ 戻して30gくらい 好みで加減 小さ目に切る
うずらの卵(ゆでて皮むいて) 12個
春雨 40g 戻して食べやすく切っておく
鶏がらのスープ 1.5リットル
塩・こしょう 片栗粉
好みで 自家製煮豚の汁 またはウェイパーなど
作り方
鶏がらのスープを準備する。鶏の骨からスープを取るととってもおいしいけど、手間なときは質の良い市販のものでもよいと思います 温めておく
大き目な鍋に油をひいて、にんにくとしょうがを入れてから火をつける(弱火~中火)
油に香りがついたら、豚を入れて火を少し強め炒める
エビ、イカ、ホタテなどのスペシャル海産物があったらここで加えて炒める
かための野菜から加えていく にんじん→白菜→もやし
温めたスープを鍋に加える (ジャーッッと音がする感じ)
塩こさじ3/4加えて煮る
きくらげ、うずらの卵を加える
追加で塩・こしょうを入れる。私はここで自家製煮豚の汁を入れますが、そんなものはない!という時、でもスペシャル海産物もないし、味にコクが足りない、というときはウェイパーなどを加えると店の味に近くなります。できれば有機の中華だしの方がよいと思います。
食べる10分前に春雨を加え、再度味を確認。水溶き片栗粉でとろみをつけます。
難易度
★★★☆☆
手間度
★★★★☆
炒めてスープを入れるだけなので簡単ですが、慣れるまでは下準備に時間がかかります。
今回はオプションの海産物なし、うずらの卵売り切れでしたので比較的シンプルになりました
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