世界遺産ブルース | 週刊 ブルース商会

世界遺産ブルース

$週刊 ブルース商会-20110627

こんにちは。保村大和です。
週末に相次いで、小笠原諸島と奥州平原遺跡が、それぞれ自然と文化の分野でユネスコの世界遺産に登録されたとの発表がありました。

そんなニュースを聞いた後、「行ってみたいなあ、歴史ロマンに触れる旅。手付かずの自然を満喫する旅。小笠原諸島なんて、週に1,2便の船しか出てなくて、しかも丸一日の船旅。時代の流れに乗じぬ、正にブルースな旅になるぞ」なんて夢見ながらいつもの街を歩いていると、アスファルトの下から声が聞こえました。
「はあ~、俺も昔は結構多種多様な動植物の暮らすいい感じの野原で、あのまんまやったら今頃世界遺産やったのになぁー。」
すると、その上の駅ビルが、「心配するな。風雪に耐え忍べば何百年後には、あたなも含めた私道建造物ごと文化遺産になってみせますから!」。

・・・ともあれ、手付かずの貴重な原生林であれアスファルトのすき間に育つ雑草であれ、地球上のどんな小さな自然の営みも愛しまずにはいられないものだし、その上に我々が建てたり造ったりするのものは是非とも未来の人間にも愛しまれ続けるような心のこもったものであって欲しいものだと梅雨空の下、ぼんやり考えるのでした。