扉を開け | 週刊 ブルース商会

扉を開け

$週刊 ブルース商会-20110607

こんにちは。保村大和です。
今週木曜日6/9、A.P.B.-Tokyo『ガリガリ博士の犯罪』が開幕します!(13日の月曜まで)
寺山修司さんの初期の作品という古い作品ですが、劇中のいろんな言葉が、いちいち現在の何かに当てはまって聞こえてきます。凄い作品です。
ただただ脱帽(←ブルース的には最大級の敬愛表現)です。

世の流れにうまく乗れずノッキングを起こす事はいつの時代にでも誰にでもある事です。ノッキングを起こしながら、それでも進み続ける事は本当にしんどいことです。
でも、ノッキングとは正にノッキング。扉を叩いているのです。世の中の誰も気付いていない、自分だけが発見した扉を。

今回の芝居には扉がいっぱい出てきます。それぞれ、ある意味ノッキングを起こしている登場人物たちが叩いているのは、安全な場所に引きこもる為の扉なのか? 新しい世界に出てゆく為の扉なのか? 寺山さんが40年前(?)にグイと開いた扉に吹き込んだ風は、今でも僕らを僕らの知らない世界に連れて行こうとビュービュー吹いています。

僕ら演劇人の仕事は新しい扉を開いてみせることだ。そしてその扉の向こうに入ったらどうなるか体現してみせることだ。とも言えるかもしれません。

僕ら役者も寺山さんに負けないくらい熱い想いの扉をいっぱい舞台に開けるよう頑張ってます。

いろんな役者のいろんな扉を覗いて楽しんで下さい。

阿佐ヶ谷駅より徒歩3分、ザムザ阿佐ヶ谷で皆様のご来場をお待ちしております。