本も映画も、食べ物をテーマにしているものが特に好きだ。
久しぶりに見つけたのが、この『極道めし』



おかしいけれど、切ない。
優しいけど、厳しい。

嬉しいときや楽しいときはもちろんだけど、悲しいとき、辛いときにもお腹は空く。
こんなに悲しいのにお腹が鳴る音を聞いて、思わず苦笑いすることがある。
生きているから食べるのか、生きていくために食べるのか・・・・・・
それはどちらでもいいけれど、もっと食べるということを大切にしないといけない
そう思った。

寿命を80歳として、あと何回食事ができるのか計算しているシーンがあった。
・・・・・それだけなんだ、いや、それだけ食べられないかもしれない。
そして自分に置き換えて考えた。
家族で食事ができるのは何回?
急に切なくなって、そして悲しくなった。

昨日食べたものが、今日の私の身体を作り、今日食べたものが、明日の私を作る。
考えたこともなかったけれど、生まれたたきからずっと、
そうして私は守られてきたんだね。

全てのものに感謝しよう。
そして、もっと食事を作ることも食べることも、大切にしよう。
そして、誰かと一緒に食べるときには、笑顔でたくさん笑って食べて、
お腹も心も満腹になろう。

私の中では『かもめ食堂』に並ぶ大作です。
本編だけでなく、メイキングもぜひ見てね。
食べることの大切さや切なさを伝えてくれたこの作品。
出演者の方々は、食べることの辛さも体験されたようで(笑)