デリー① | S K O;

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長崎県西海市雪浦にてインド民芸品の販売、木版染め、草木染めをやっています。
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いよいよ、デリー入り。叫びメラメラ

これまで、会って来た旅人たちに、デリーの不快さ&恐ろしさをたんまり聞いていたので、グっと覚悟を決めて入る。
黄金寺院を、朝5時ぐらいに出発し、6時ぐらいの列車で出ることにしていた。
まだ日の出前だったが、リキシャのおじさんともうまく値段交渉ができて、順調な滑り出し。

駅に着いたが駅構内には何の案内板もなく、またもや質問攻めによってホームの捜索をはじめる。
駅のガードマンみたいな人も、適当にしか答えてくれない。
インドで何度か列車に乗って分かった事は、確実なのは同じ列車に乗る人を見つける事だ。
インドのチケットシステムは、インターネットで予約する事が多く、その予約番号を見せてしまうと番号を盗まれて、勝手にキャンセルされる事件も多発しているとのことで、チケットを丸々見せてくれる人もあまり居ないのだけれど、列車には必ず番号と名前があるので、それを聞いて同じものに乗ることが分かれば、その人を観察していくのが確実。
急にホームが変わる事も時々ある。でも、アナウンスは英語であるとは限らない。ヒンディー語のアナウンスの後、いきなりみんなが一斉に動き出す事もよくあるし、、。
列車に乗るのが一番緊張した。

さて、ここアムリトサルでは、売店のお兄さん、その辺りにいるビジネスマンらしきおじさんや、大学生みたいな風貌の若者などなど、5~6人ぐらいに聞き込みをして、さすがにデリー行きだと確信し1番ホームに落ち着く。
列車は、定刻に来た。ここは始発駅だからとりあえず遅れる事はないみたい。
列車の入口の前に、乗客の席と名前が張り出される。自分の車両番号を見つけて、入口に自分の名前があるかを確認して乗る。列車はとても長いので、目星をつけていた場所と正反対方向だと、かなり歩かなければならない。
自分の席に乗り込むと、赤ちゃんを連れたお母さんとそのお母さんが同じBOX席に乗っていた。だいたいの番号が合っていれば、窓側だの通路側などは適当でよい。わたしは、窓側に座った。
デリーまで、8時間ぐらい。どんどん乗客が増えて、指定席でも自分の席は必然的に狭くなる。6人用のBOX席に8人ぐらい座る事になるから。席が取れてなくて乗ってくる人もかなり多い。なので、トイレに立つと戻って来たときには、別の人が座っている。でも、私の席だと主張するとどけてくれる。言わなければ、席は戻ってこない。インド人はそういう時も、割と譲り合う。1時間ずつぐらいで交代しながら座ったりする。そういうところを見ると、ちょっと自分が恥ずかしくなる...。
「困った時はお互い様」精神が生きていて、日本人みたいに面倒くさがらずに、きちんと交渉し合うのは、インドのいいところだと思う。

そんなこんなで、ギュウギュウの列車の中、デリーに着いた。
後半、同じBOX席に座っていた大学生の3人組と仲良くなって、一緒に出口まで向かう。わたしとしては、バハール・ガンジ方面に近いゲートに出たかったんだけど、彼らは勘違いしたらしく逆側の正面ゲートを教えてくれて、リキシャのおじさんにえらい高い金額を提示された。
わたしは、だいたいの適正価格を知っていたので、ボってきたな~~プンプンと思ったんだけど、ただ単に逆側に出てしまっていただけだった。
再度駅の中を通って、反対側のゲートに出ないといけない。
デリー駅では、犯罪が多いためか、駅の通り抜けをするときでも、荷物をセンサーでチェックしてから通る事になっていて、非常に面倒だ。
大きいバックパックとサブバッグをぶら下げている状態でのそういうやりとりは、手間取ってしまう。さらに、向こう側に行くとなると再度10分ぐらい歩く事になってしまい、結構疲れた。
この荷物さえなければ、、と毎回捨てたくなる。(x_x;)

反対側(裏門)から、バハール・ガンジまでは、目と鼻の先だけど、宿までは結構歩くのでリキシャを使った。20rsぐらい。
宿は、あまり確定していなかったけど、安宿が集まっているような中心地まで向かってもらう。
Anoopという宿に最初に行ってみたが、歩き方の値段と比べるとかなり値上がりしていて、とても泊まれる金額ではなかったので他をあたる。
Anoopの前辺りの小さい路地になっているあたりに、ごちゃごちゃと小さい宿が集まっていて、Hare Rama G.H.というところがあった。1泊300rsだったので部屋を見せてもらう。
カビ臭く、下水くさいんだけど、ベッドや部屋の感じは悪くない。でも、すごく湿気があって暑かった。とにかく疲れていたので、とりあえずここに1泊することにした。手続きを済ませて、部屋に戻りトイレに入ると、なんと(大)が流れていない状態...。掃除してるのかしら? 
トイレまわりもきれいとは言えず、シャワーも気合いを入れないときつい。
デリーは本当に宿が高い。しかも、高い割にはいい設備は整っていない。都会はこういうのが嫌だと思う...。
とりあえず、ロープを部屋に張って、大量の洗濯物を片付けた。

夕食はちょっと贅沢しようと、Anoopの屋上レストランに行ってみた。
タイ料理もあったので、マサラ料理をお休みして、”タイ風あんかけ焼きそば”なるものを食べる。ここのごはんはおいしい。

バハール・ガンジは客引きはそれなりにあるけれど、思ったほど危険な感じはしない。
デリーは汚い、汚いと聞いていた割には街並にそこまでの汚さも感じない。
空気は確かに汚いけれど、これまでの都市でもそういう感じだったので、あまり気にならなかったのかもしれない。いきなりデリー入りだと、ちょっときつかったのかもしれないけれど...。