ー追記★非公式ですがネイサン選手は構成を上げた上で完成度を上げ300点越えを実現しました。このことで4回転2種3本で勝ち取った羽生選手の330.43点と322,40点の凄さも改めて思い知らされました。(物語を感じる羽生プログラムの緩急のある美しさも。)次回ネイサン選手フリーの分析を行いHanyuvictoryへのポジティブなvisionにフォーカスしたいと思いますー
全米選手権を始めカナダもナショナルの闘いがあり俄然試合モードが高まってきた
シェイリーンと「ホープ&レガシー」ブラッシュアップに励む羽生選手も
ライバルたちの奮闘に熱いまなざしを向けていることだろう
(下の写真「NHKBSの奇跡のレッスン」を思い出してわくわくしてしまう)
さてネイサン選手のスコアが話題になっているがそこは冷静な判断が必要だ。
同一試合でなければジャッジも会場もメンバーも違う。
ナショナルの場合はジャッジの資格も異なりスコアも非公式となるわけで二人の比較は
できない。ここではネイサン選手のジャンプ評価の実際を見て頂けたらと思う。
動画を何度も見て思うのは17歳のネイサン選手の健闘はもちろん称賛に値するが
技の完成度や演技の芸術性など羽生選手のクオリティーがいかに高いか
ということ。ジャンプの入りも降りてからの流れも魅せられますね
全米フィギュア(ネイサン・チェンの変化)
昨年のGPファイナルSPからプロトコルに沿ってジャンプ結果を検証。
GPファイナルSP<TES45.62>deductions-1
ジャンプ要素 30.45-1=29.55
4Lz+3T 17.90 -1.54 -2-1-2 0 -1-1-2-1-116.36
4F< 8.6 -4 -3-3-3-3-3-3-3-3-3 4.60
3A(後半) 9.35 加点1.14 0 1 2 2 1 1 2 1 0 10.49
4Fは回転不足で基礎点が4F基礎点の 70%8.6になり転倒によりー4更にTESから減点1
全米フィギュアSP <TES62.07>deductions0
ジャンプ要素43.83
4Lz+3T 17.90 加点 1 18.90
4F 12.30 加点 1.14 13.44
3A(後半)9.35 加点 2.14 11.49
今回GOEのマイナスがプラスに転じTESが大幅に伸び
苦手だった3Aが定着してきた。結果は106.39点これは非公式となる。
(参考までに/羽生選手のPBは110.56点)
4回転ジャンプのハイリスクハイリターンの見本の如きである
今回ネイサン選手はステップでも高い評価を得ているが
それも四大陸の見どころとなるだろう。
しかしジャンプの入り降りた時の姿勢など
羽生選手の美しさに改めて気づかされる
羽生選手の着地は前のめりになっていない !
羽生選手には先見の明がありこの結果は想定内に違いない。
なぜならひとつにはネイサン選手のSPジャンプ基礎点は誰より
高いからだ。(39.55点)それが完成すればどんなスコアが出るかとっくに
計算していたはず、だからこそ4Loの早い完成を目指し
4Lo+3Tもショーで披露していた。
好敵手の奮闘に燃える闘魂ー真剣勝負が楽しみである。
羽生選手には大きな伸びしろがある
ネイサン選手の変化を見てわかるように4回転ジャンプは
GOEのマイナスがプラスに転ずると爆発が起こる、
106.53点のSPは完璧に見えるがイーグルからの4Loには大きな伸びしろがある
羽生選手のフリーの4LoはBV12.00+GOE1.57=13.57
難しい入りショートの4LoはBV12.00-GOE1.03=10.97(着水が乱れた)
フリーで連続成功の4LoはショートでもすぐにGOEがプラスに転じるだろう。
最高のGOE3がつくと4LoはBV12.00+GOE3=15.00
4Loだけでも4点以上の伸びしろがある。
実際ジャンプのGOE3を何度も獲得しているのは羽生選手ひとりである。
また他のGOEもPCSも世界最高記録まではまだまだ戻っていない。これからだ
彼はもっと先を見て練習している
フリー後半の連続ジャンプ4S+3Tの伸びしろ
結論から言えばこのジャンプだけで最大16点以上の伸びしろがある。
後半の4S+3Tの基礎点BVは16.28点→GOE3がつくと19.68点
今季はショートでは成功している4S+3T だがフリーでは後半に入れていて難しく
4Sで転倒3Tがつけられないため4S+REPで得点は4.09
さらにdeductions-1で3.09点にとどまっている。
今季中に完成させると明言しているこのコンボ成功すれば
基礎点だけでも13点以上伸びるというわけだ
今季フリーPBが197.56点。
197.56+13=210.56点 197.56+16=213.56点
羽生選手のフリーのPBは219.48点
GOEとPCSの伸びにも実績がある彼には大いに伸びしろがある。まさに希望のフリーである。もちろん好敵手ネイサンの進化も止まらないだろう
切磋琢磨して技と心を磨き平昌の地でマジカルモーメントを起こしてほしいものだ。
そして今忘れてならない大切なことそれはピーキングだ
それはソチ五輪で明暗を分けたからである。試合の結果のみに一喜一憂してはならない。
四大陸Vへ★GOGO YUZURU!!!
意外と知らない4回転新時代のジャンプ採点法http://ameblo.jp/bluedragonaz/entry-12236712267.html