- 東野 圭吾
- レイクサイド
東野さんの本は今までに何冊も読んでるけど、私の中の東野作品でいちばん好きなのがこの『レイクサイド』。
文庫化されて初めて読んだんだけど、面白くて面白くて、そして気になって気になって一晩で読み終えた作品です。
映画化もされている作品だから、内容はちょろっと知ってたけど、詳しい展開も知らなければ、もちろん犯人が誰かもわからない。
なんだか出ている人みんながグルになって何かを隠している感じがして、気になって途中でやめることもできなかったよ。
舞台は、姫神湖畔の別荘地。
中学受験を控えた4組の家族が一緒に塾講師ひとりを交えて勉強合宿をしている。
そんななか、ひとりの女性が殺される。
犯人が最初っから名乗り出ているのに、その犯人に違和感を抱く俊介。
なんてったって、犯人を名乗り出たのが自分の妻なのだから。
しかも、俊介を除く4組の家族は、彼女の罪を外部の人間、つまり警察から隠そうと必死になっている。
あかの他人の殺人をなぜに、ここまでして必死に隠すことに疑問を感じる俊介。
そして、次々を明らかになる事実・・・。
真犯人はいったい誰なのか!!??
最後は・・・『あぁ・・やっぱり』って感じでした。
残念の『やっぱり』じゃなくて、なんていうんだろ、そうでなくあってほしかった事実を突きつけられただけに『やっぱりそうだったのね』っていう気持ちでいっぱい。
こーゆー事件てありえなくもない。特に日本ならなおさらかも。
東野さんって、いろんなとこちゃんと見て、書いてるんだろうなぁって思う。
本格ミステリって感じでドキドキしながら読めました。
最初にも言ったけど、東野さんの作品の中ではいちばん好きかなぁと思います。短くてちょっと物足りなさを感じるかもしれないけれど、なんか好きなのね。
これはオススメですよ。
あと、カバーのデザインも個人的は好きです☆
なんか、ブルーの表紙が外国のミステリー小説みたいな感じがしてかっこいいんだもん(笑)。