この広い空のどこかに | 私が観てきた映画など(Movieノート、カセットテープより)

この広い空のどこかに

2011年-平成23年6月24日 録画HDD(衛星劇場HD)

昭和29年作品

この広い空のどこかに - goo 映画
また1つ、良い作品に出会えました。タイトル見て感じられたのは外国映画の匂い、実は邦画。何気ない制作当時、昭和29年頃のある商店の日常風景、平穏な暮らしの中にも家庭内や周囲の人間関係の問題が山積。

酒屋の主人(佐田啓二)、嫁(久我美子)を中心にさり気ない人間ドラマが淡々と描かれています。更なる幸せを願って物干し台での希望のボール投げは良いね。代わり映えのしない日常に変化を与えようとしています。実際、変化が起こるのは映画の良いところだね。主人の弟(石浜朗)と友達三井(田浦正巳)の件、田舎へ戻る三井は”空を見て暮らすよ”と言い残して去っていく所ね。

戦後約10年、慎ましく生きる市井の人の暮らしに幸せが感じられるし、何故か目頭も熱くなるね。戦争で足が不自由になった主人の妹康子(高峰秀子)が心機一転、自ら行動を起こす件も良いね。その時の信州の町は何処かなぁ、訪ねてみたいね。

ここに幸せがあります。多くの人に観て貰いたいね。パッケージ発売お願いします。