中尊寺からバスを乗り継いで達谷窟へ。
達谷窟毘沙門堂が霊域に立つお寺で、別当寺院が達谷西光寺?
神仏混合ってこういうことなんですね。
霊窟にお堂が合体!とてもよくできています。
昔の日本人は洞窟に霊性を感じた…のはわかりますが、良くこんなところにお堂を立てますよね。
お堂には様々な時代、お姿の毘沙門天が数十体。
そして中央の厨子には本尊である「坂上田村麻呂」と「吉祥天」「善膩子童子」。
三十三年に一度御開帳する秘仏で、前回御開帳は平成二十二年だったそう。
次回…行けるかしら?(笑)
水沢で乗ったタクシーで
「あのお堂の吉祥天は夫じゃない男と厨子に納まっている」
と悪口の科を重ねたところ、運転手さんに
「田村麻呂は毘沙門天の化身でしょう。田村信仰ですからね~」
と普通に突っ込まれてしまいました(笑)
なおこのタクシーの運転手さんは
「京都の清水寺と同じような足組のお堂でしょ。清水寺も田村麻呂を祀っていますよね」
(※注 清水寺には田村堂があります。)
とおっしゃっていました。何か共通点があるのかなぁ。
このお堂の左隅には大きくて立派な蓮台があり、その上に小さな菩薩像がたくさんありました。
同じ素人が作ったように見えるたくさんの菩薩像。
帰りに訊いたところ「仕事を退職した近所のおじさんが作ったもの」とのことでした。
なんと!素人の仏像がこのような特等席いらっしゃるとは!!
これはすごいご縁ですよ。
彫られた方も彫られた仏像も本当に良かったですね。
素人が彫ったとは書きましたが、1体1体の表情も違い、また徐々に上達していることもわかります。
文化財的な資料とかそういうのでもありませんが、毘沙門堂においでの方はぜひ見てください。
何とも言えず良い雰囲気です。
(隣の毘沙門天と比べるとほんわかしていて不思議な感じがしますけど…)
そしてこれが磨崖仏。岩面大仏です。
私はずっと顔面大仏だと思っていました(笑)
大日如来だそうです。
私の知り合いにこんなお顔の方がいます。
今度から彼を見るたびにこの大仏を思い出しそうです。ありがたや。
蝦蟇ヶ池辨天堂。
チビッ子が「カエルさんは~?」と言っていたのが愛らしかったです。
こちらの弁天様の上の宇賀神さま(?)がとても福々しいお顔でした。
姫待不動堂。
達谷窟にくる道中にある鬘岩や姫待滝に縁がある不動堂です。
こちらの本尊不動明王は岩手県の有形文化財で桂の一木造り。
ざっくりした感じの像に彩色してあり、かなりユニークですがいい雰囲気の仏像です。
私はこういう仏様が好き。
そしてお不動様の左側に…何とも不思議な像が。
Mさんのブログで紹介されていてずっと気になっていたのですが、これは何とも。
多くを語ってはいけない類の仏像でしょう。恐れ多くて。
ぜひ達谷窟へ行って、実仏を拝観してください。
姿が美しいお堂です。
が、この写真の手前にいるおばちゃん軍団のダジャレ攻撃に負けてしまい早々に退散しました。
おばちゃん、つよし。
こちらのお寺を拝観するときは、日曜日のお昼前後をお勧めします。
そのわけは…次記事まで引っ張ったり(笑)。