2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:5483ページ
ナイス数:607ナイス

叱られる力 聞く力 2 (文春新書)感想
いま打たれ弱い若者、部下を叱れない上司、子供を怒れない親が増えているという。そんな時代に、親に上司に怒鳴られ続けて60年のアガワが贈る、叱られても凹まない心得。 最初に本性をさらけ出す、スマートな叱り方は1度だけ叱ることや借りてきた猫の法則や佐和子さんとお父さんのエピソードなど、大笑いしながら叱り方叱られ方を学べるエッセイです。
読了日:4月29日 著者:阿川佐和子
クッキングパパ ダイジェスト: KC DX感想
1985年の連載開始から30年。30年間の荒岩家の歩みを一冊に!! 幼い頃の荒岩が料理を始めたきっかけを描いた「兄ちゃんのぶっ飛び卵焼き」、かわいい長女・みゆきの誕生編「感謝感謝のおめでたバーガー」、料理の腕前を内緒にしていた荒岩がついに秘密を明かす「ビールで乾杯!!」、沖縄の大学へ行くまことへ贈る母・虹子さんの応援メシ「かあちゃんのドゥルワカシー」など、10のレシピとおいしい物語を収録しました。 料理を通して愛や優しさや感謝を届けるハートフルなストーリーが満載です。
読了日:4月29日 著者:うえやまとち
ドン・ジョヴァンニ (福山庸治選集 (4))感想
モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」を大胆に漫画化。女ったらしのドン・ジョバンニは、令嬢ドンナ・アンナを狙うがアンナの父に邪魔される。かつて関係したエルヴィーラやアンナに追われながら、女あさりの日々をおくっていたが。ドン・ジョバンニと従者レッポレロとのユーモラスな掛け合い、女たらしだけど憎めないドン・ジョバンニの魅力、ラストの奇想天外なカスタロフ、オペラの初心者でも楽しめる傑作コミックです。
読了日:4月27日 著者:福山庸治
ファンが選ぶONE PIECE”涙”ベスト10!! 1 サバイバルの海超新星編 (集英社ムック)感想
ワンピースの中でも感動のシーンを集めたセレクションコミック。アーロンに利用されたナミが初めてルフィに助けを求めるシーン、サンジが恩人ゼフに別れを告げるシーン、ベルメールのナミたちへの命懸けの愛、赤毛のシャンクスがルフィに麦わら帽子を託すシーン、メリー号とルフィたちの別れなど名シーンが、満載です。
読了日:4月27日 著者:尾田栄一郎
しゃべれどもしゃべれども (ジェッツコミックス)感想
しゃべりのプロだろ、教えてよ…あがり症の従弟や口下手の美女から頼られて、話し方教室を開くハメになった若い落語家・三つ葉。苛めにあった小学生や赤面症の野球解説者までが通ってきて…。正直な人たちの胸キュン恋愛小説の漫画版。佐藤多佳子の同名小説の漫画版。温かみのある絵柄でクセがあるけど愛すべきキャラクターに体温を与えているので、ユーモラスな世界に惹きこまれて、不器用でまっすぐな三つ葉たちを応援したくなる傑作青春コメディ漫画です。
読了日:4月27日 著者:勝田文
アドルフに告ぐ 漫画文庫 全5巻完結セット (ビジュアル版) (文春文庫) [マーケットプレイス コミックセット]感想
1983年、イスラエル。1人の日本人男性がひっそりと墓地の一角に佇み、ある墓の前に花を供えた。彼の名は峠草平。40年前、3人の「アドルフ」に出会い、そしてその数奇な運命に立ち会うことになった彼は、全ての終わりを見届けた今、その記録を1冊の本として綴ろうとしていた。ヒットラーの極秘文書を巡る壮大な歴史サスペンス漫画。別々の殺人事件が徐々にヒットラーの極秘文書に関わっていることが明らかになる緻密なサスペンス、親友だった二人のアドルフが歴史に運命を狂わせる展開は人種差別や正義の根深い悪と狂気を描いています。
読了日:4月27日 著者:手塚治虫
三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)感想
剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ。あの三人が帰ってきた!書店での万引き、ゴミの不法投棄、連続する不審火…。ご町内の悪を正すため、ふたたび“三匹”が立ち上がる。清田家の嫁は金銭トラブルに巻き込まれ、シゲの息子はお祭り復活に奔走。ノリにはお見合い話が舞い込み、おまけに“偽三匹”まで登場して大騒動!ますます快調、大人気シリーズ第二弾。 変わらない三匹のおっさんの活躍、祐希と早苗の恋の進展、ますますパワーアップした痛快小説です。
読了日:4月26日 著者:有川浩
三匹のおっさん (文春文庫)感想
還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ。ご近所に潜む悪を三匹が斬る!その活躍はやがてキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗にも影響を与え…。痛快活劇シリーズ始動。ゲーセンの売上金の強盗、悪質な詐欺、結婚詐欺、動物虐待犯などを凄腕の三匹のおっさんが成敗する痛快さ、祐希と早苗の甘酸っぱい恋、キャラクターの心理描写も丁寧で、痛快な後味の小説に仕上がっています。
読了日:4月25日 著者:有川浩
ネメシス(仮) (ShoPro Books)感想
ネメシスのキャラクターのアイデアのきっかけは、バットマンがジョーカーだったらというところから始まっているだけに、一分の狂いもない計画で敏腕警官を抹殺していく展開のピカレスクアクション映画のような痛快さ、エアフォースワンを市街で暴走させたりド派手なアクション、ネメシスが警察を撹乱させるために出すなぞなぞの数々、そしてネメシスの真の狙いが明らかになる衝撃の展開は、「ウォンテッド」以上の痛快ピカレスク・グラフィックノベルに仕上がっています。
読了日:4月25日 著者:マーク・ミラー
キック・アス3(仮)感想
ヒットガールを脱獄させることも出来ず、チームの内紛に疲れたデイヴが、ヴァレリーとの順調な付き合いが楽しくてリア充になりヒーロー活動をおろそかにしたり、獄中でヒットガールが囚人を仕切り、ヒットガールがビッグダディと壮絶な訓練をしていたことが明かされ、マフィアの権力と金を狙う悪徳警官チーム・スカル&ボーンズとキックアス&ヒットガールのハリウッド映画顔負けの壮絶なバトル、デイヴが選んだ進路、大ヒットシリーズの完結編にふさわしい濃度の完結編でした。
読了日:4月24日 著者:マーク・ミラー
ベイマックス(2) (講談社コミックス)感想
ベイマックスと共に、憧れの兄タダシを失った事件の謎を追うヒロ。4人の仲間と共に、事件の鍵を握るカイジンとの対決に向かう。カイジンの真の狙い、ベイマックスがヒロに伝える兄タダシの遺言、ベイマックスが奇跡を呼ぶ完結編。映画版よりもヒロとタダシの兄弟愛、カイジンの悲しさが緻密に描かれていて、大満足な漫画版です。
読了日:4月20日 著者:上野春生
アイリス―水崎綾女写真集
読了日:4月20日 著者:木村智哉
凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)感想
人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる―雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ!先生は狡猾で証拠を事前に処理し、関係者の名前も不明だった。そこから記者が丹念に事件の全容を解き明かす展開は、一級ミステリー小説顔負けの緻密さです。命を金に変える獣たちの邪悪さに、背筋が凍りました。
読了日:4月20日 著者:
ちょっとかわいいアイアンメイデン (1) (カドカワコミックス・エースエクストラ)
読了日:4月14日 著者:α・アルフライラ
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)感想
駅のホームで割り込みを注意した倉田太一は、倉田家に対する嫌がらせを受ける。一家はストーカーに対する戦いを決意する。一方、出向先の営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれる。防犯カメラをくぐり抜けるほど狡猾なストーカーとの戦い、企業内部の不正を暴く攻防を細かいディテールを重なることで、日常の中に潜むサスペンスを描いた傑作サスペンス小説です。
読了日:4月14日 著者:池井戸潤
性犯罪被害とたたかうということ感想
顔と名前を公表し、被害を告白してから2年半。半数を占める顔見知りからの被害、顔見知りの30パーセントが親族、被害者を再び追い詰める裁判員裁判…。被害者3000人の証言から見える性犯罪被害者のリアル。恋人に被害者意識丸出しで精神的な負担を強いてしまったり、裁判員裁判の傍聴では加害者に対する憎悪と被害にあった時のフラッシュバックしたりしながらも、強姦事件を裁判員裁判で取り上げることに対する問題や強姦事件を報道する報道の問題など、性的犯罪の被害者について知るには適した本です。
読了日:4月14日 著者:小林美佳
1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)感想
20世紀初頭、アメリカ大衆社会が勃興し、急激な変化を遂げていく姿を活写した、短編傑作選。O・ヘンリーの意外かつ豊かな世界が新訳でよみがえる。「最後の一葉」「賢者の贈り物」「1000ドル」「しみったれた恋人」など、人間の清濁をありのまま描きつつ、人間に暖かな目線で見つめた傑作短編小説集。
読了日:4月14日 著者:O・ヘンリー
アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV キ 12-1)感想
天才に変貌したチャーリーが愛や憎しみや歓びや孤独を通して知った、人の心の真実とは。知能が発達しても、感情の発達が追いついていないチャーリーが、かつて働いていたパン屋で友達からされたことが自分に対する意地悪だったことに気づいて同僚に対する憎しみから傲慢になったり、パン屋で仕事で業績を上げても同僚から反発されたり、女性を上手く愛せなくて苦しんだチャーリーが知能が高くても愛情を与えたり受け入れる能力がなければ意味がないと気づくまでの過酷な道程は、読者に人間が成長するために愛と知識が必要だと教えてくれます。
読了日:4月14日 著者:ダニエル・キイス
無花果とムーン感想
あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。誰よりも大好きだったお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…少女の思いが世界を塗り替える。そのとき村に起こった奇跡とは!? お兄さんと主人公の濃密な兄妹愛やUFOを売りにした街のユーモラスな風景、お兄さんに死なれた主人公のトラウマ、忘れがたい幽霊の夏休み、そして主人公が起こした忘れがたい奇跡。ファンタジックでリリカルな傑作青春小説です。
読了日:4月10日 著者:桜庭一樹
ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
デビッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演で映画化された傑作小説。物資主義とマスコミによって既存の価値観に毒された主人公が現状に甘んじている自分を破壊して、さらに社会的秩序を破壊しようとする主人公を通して、「人生のある地点を過ぎて、ルールに従うのではなく、自分のルールでアイデンティティーを築いて生きることで初めて生きる醍醐味が味わえること」を強烈にメッセージする傑作小説です。
読了日:4月9日 著者:チャック・パラニューク
映画秘宝EX映画の必修科目12  激アツ!男の友情映画100感想
大好評「映画の必修科目」シリーズ最新刊は男同士のアツい友情が満載の100本! 男が男に惚れる野郎パラダイスへようこそ!「ロッキー3」「エクスベンダブルズ」「男たちの挽歌」「ハート・ブルー」「レザボアドッグス」「スタンド・バイ・ミー」などの定番作だけでなく、「ソーシャル・ネットワーク」「クロニクル」「デッド」などの最近作まで網羅しているし、映画好きには必読の友情映画ガイドブックになっています。
読了日:4月9日 著者:
山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス ヤングマガジン)感想
天下分け目の関ヶ原の戦いの裏側で、徳川家康や上杉景勝をも操ってのけた美しい忍びがいた。山田風太郎独特のエロチックで奇想天外な忍法、男同士と男女の愛憎が絡んだドラマが組み合わさって、短編ではあるけど山田風太郎の世界を堪能出来る傑作短編漫画に仕上がっています。
読了日:4月6日 著者:せがわまさき

読書メーター                                                           4月に読んだ本で特に良かったのは、「アルジャーノンに花束を」、「三匹のおっさん」2部作、「キックアス3」、「ネメシス」、「凶悪」、「ようこそ、我が家へ」、です。