俳諧の松尾芭蕉(1644~1694)は伊賀の国(三重県)上野に生まれ、俳諧や旅紀行の「奥の細道」で知られています。
今回、小笠原諸島と共に、岩手県の平泉が世界遺産に登録されました。松尾芭蕉はその地でも俳諧を詠んでいます。
「夏草や兵どもが夢の跡」
藤原3代の栄枯盛衰を寂の心で詠んだのでした。
「古池や蛙飛びこむ水のをと」
もよく知られています。
松尾芭蕉の本名は松尾宗房ですが、東京深川の庵に植えてあった芭蕉(バショウ)の木を自分の号としました。
バショウの葉は、「傷つきやすく破れやすい」ことから
自分の心に響くものが有ったのでしょう。
近くのお寺に、このバショウの木を見付けました。
高さは3メートルほど
バショウの木の葉の長さは2メートルにもなり、葉脈に沿って裂け易い。そこが、芭蕉の気持に通じたのでしょう。このバショウの木はバナナの木と同じバショウ科の植物です。確かにバショウの木と、葉の形、樹形がとてもよく似ています。
芭蕉は、東北、北陸と旅を重ねています。
一説に、各地を探る使命(忍者)を帯びていたとも。
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