★乾電池 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

私は子供の頃から、電池の存在に、特別の執着とか愛着を持って来ました。何しろ、乾電池を銅線でつなぐと、豆電球を点灯したり、模型のモーターを回す事が出来ますから、まるで魔法の力を持つ特別の存在と思っていました。


電池とは、取り立てて言うまでも有りませんが、電気を発生して必要なときに、電力を取り出す事のできる便利な装置です。


私達の生活の中で、灯火用、携帯電話の電源として、モバイルパソコンの電源として、今ではその電池なしでは暮らしが成り立たない程、重要な存在になってきました。


今日は、その乾電池の種類とか、その種類別の使い方について書きます。


★乾電池の種類


①マンガン電池  →  昔からの電池、値段安い。

                パワーは少ないが時計などに向く。           

②アルカリ電池  →   マンガン電池よりパワーがある。

                寿命長持ち。

③ニッケル電池 →  値段高いが、パワー最大。

④リチューム電池 →  アルカリよりパワー有り、長持ち。

電灯とかラジオ。

⑤充電地  →  充電して繰り返し使用できる。

経済的。1000回充電可の

                ものも有る。


手提げ電灯と乾電池

戦時中の手提げ電灯と乾電池


★使用上の注意


①新しい電池と混ぜて使用しない。

  新しい電池がダメージを受ける。

②+と-を逆に」入れない。

③マンガン電池は充電しない。乾電池の充電器などが

 有るが使用しない。危険。

④種類の違う電池を混ぜて使わない。

⑤マンガン電池は1.5ボルトだが、アルカリは1.2ボルト。

⑥電池をむき出しでポケットに入れて持ち歩かない。

 小銭など金属でショートして思わぬ火傷をすることも。

⑦電池メーカーは同じメーカーのもの同士で使う。

 メーカが違うと電池の特性がちがう。

⑦過充電しない。発熱の恐れが有る。


★乾電池の歴史


最古の電池は、2000年前のイラクの首都バクダッドの遺跡から、つぼ製の電池と思われるものが出て来ました。(1932年発見)


この電池をバクダッド電池と言う。用途は、電気めっきに使用されていたのではないかと言われている。


日本では、江戸時代末に佐久間象山が電池の研究。

明治の初期には、屋井先蔵が乾電池を発明。地震計に使用される。


屋井乾電池が日清戦争で、陸軍の通信機器の電源として使用される。寒冷地でも使用可だったため、重宝される。屋井先蔵は「乾電池王」と称される。


乾電池について、まとめてみました。乾電池は、酸とかアルカリの化学薬品が充填して有ります。乾電池は、常に内部で化学変化しています。


その意味で、乾電池は生き物です。取り扱いには充分注意する必要が有ります。皆さんの何かのお役に経つ事を祈っています。


梅尾 良之
新しい電池の科学―高性能乾電池から燃料電池まで
箕浦 秀樹
進化する電池の仕組み 乾電池から未来型太陽電池まで (サイエンス・アイ新書)