私は今、1冊の本を手にして「わが意を得たり」の心境で、悦に入っています。タイトルは、「ラジオは脳にきく」です。著者は、和歌山県立医科大学脳神経外科の、板倉徹先生です。発行は東洋経済新報社。
この本の趣旨は、老若男女を問わず、脳にとって一番悪いのは、一日中テレビをつけっ放しにして、ぼーと見続けるていることだ。(P34)
今日からラジオを聞こう!と書かれています。
テレビは、視聴者に「至れり尽くせり」の豊富な情報のサービスが多いから、脳は活性化されない。
ラジオがなぜ良いかと言うと、ラジオの情報は耳を通してだけ届けられるから、その少ない情報を人の脳は盛んに活動して、想像を逞しくして、完全な情報にしようとする。
例えば、台風情報でも、テレビだと、レポーターが、ずぶぬれになりなfがら、台風が~沖に迫っています!と伝えます。全てが目にみえますから、脳は、充分な情報で、楽をしてしまう。
ラジオは、こうは参りません。同じ台風情報でも、ラジオの伝える風雨の音から、その台風のすごさを、自分の脳で、構成し判断します。
ここまで書くと、私がテーマとしている「真空管ラジオ」の効能書きのようで、書いていて、いささか照れくさくなって来ました。
しかし、読者に飽きられても、私は書き続けるしか有りません!
ラジオは、主婦であれば、とんとんと夕ご飯の用意をしながら、ニュースを聞くことが出来ます。何かをしながらラジオを聞くことは、脳に大変負担をかける。同時に2つの作業をしますから。
この負担が脳の活性化に大変役立つそうだ。考えてみれば、人間、運動しないで美食を楽しみ楽ばかりしていると、いいことは起こりそうもない。
適度な運動は、筋肉を鍛え、持久力を増します。今、関心のメタボだって、恐れる事はない。脳も同じ事が言えるそうだ。脳は鍛えなければならない。
以上が、この本の概要ですが、著者は右脳と左脳をバランスよく鍛えようとも主張しています。右脳は、音楽を聴くことだし、左脳は、理知的な働きをする場所だから、たまには、電卓に頼らず手計算をすることです。
確かに、ワープロとか、パソコンの出現により、文章を書くことは、便利に成りました。知らない文字も「よみ」さえ分かれば、パソコンソフトは、変換キーだけで、タチドコロニ、難しい漢字を教えてくれますからね。
この、便利さが、人間を、「なまくらに」し、脳を退化させてしまうのかもしれません。現代人は、文明の利器の恩恵ばかりを享受せず、たまには、手計算をし、手書きの手紙を書くのがいいようです。
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