★機長撮影と胴体着陸 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

今日の朝、いつもは外出しているはずの私が、偶然にも自宅にいて、NHK総合テレビを見ていましたが、ある番組が、突然取りやめになり、テロップが流れました。


全日空機が、前輪が出ないため、高知空港に胴体着陸を試みるというものでした。朝、10時20分過ぎと思います。私は突然のライブに、目が凍りつきました。


何とか無事に着陸して欲しいと、心に祈る気持で30分ほど身動きもせず画面に釘付けになっていました。その時、乗員乗客60人の運命が、機長の強靭な精神と技量に全てが託されていました。


13日午前8時10分に大阪伊丹空港を離陸し、高知空港に向かった全日空1603便が、高知空港上空で、前輪が出ないまま、上空で120分に亘り、飛行を続けた末、10時53分に胴体着陸しました。


前輪が出ない状態では、ノーズ部が滑走路に接触するため、火災を警戒した機長の判断で、搭載の燃料をギリギリまで使い尽くす配慮が有ったようですね。


乗客の中には、最後かもしれないから、メモを取ったと言っていましたね。異常な心理状態の中で人は、反って沈静な行動が取れるものかもしれません。


同機の機長は、乗客の気持を和らげる為、状況を的確にアナウンスしたようです。


「訓練しているから安心して下さい!」


「あと2分で空港に着陸します!」


・・・・などの冷静な状況アナウンスは、

乗客にどれほどか安心と勇気を与えたか計り知れません。


私は、この全日空の機長の沈着冷静な行動は、多くの尊い人命を救いました。この機長の功績は永く讃えられるべきと思います。


しかし、会社は日本航空の機長と変わりますが、昨年12月、ロンドンから関西空港に向かっていた旅客機で、機長が客室乗務員を操縦席に座らせて写真撮影をしていたことが、このほどわかりました。国土交通省は、同機長を乗務禁止処分にする方針。この処置は当然でしょうね。


私は、両航空会社の機長を見比べたとき、人命を救うため最後まで沈着な行動を取った機長と、かたや操縦席で客室乗務員の写真を撮っていたと言う、たるんだ機長とは、あまりにも落差が大きく、同じ機長とは思えません。


皆さんは、今回の全日空の機長と、日本航空のたるんだ機長の行動に、如何なるご感想を持たれたでしょうか。