前回の続きです。
http://ameblo.jp/blog1147/entry-10074310562.html (前回の記事)
私の診療所には薬はいっさい置いてありません。
特に、新薬はつとめて使わないようにしています。
一般的な注射は27年間1本もしていません。
もっぱらお父さんお母さん、あるいは子どもたちとの対話を主体とした診療をしています。すると、私の想像を超えて、患者さんが減ってくるのです。
特に小児科の場合、いつでも医者と子どもの目の高さが同じであることが大事です。
私は医者になってから、子どもの目の高さで話すように心がけてきました。例えば7歳の子どもが病院に来たとすると、自分は7歳の時にどんな生活をしていたのだろうかとフィードバックするのです。
ところで私は子どもの目の高さと同じにするために、自分の目の高さを下げて対応していました。これはとんでもない思い上がりでした。
今、私は子どもに接する場合、7歳の子どもが来たときには自分の目の高さを7歳の子どもの目の高さまで高めて接しています。子どもの能力の方が大人よりも高いのだという認識を、医者だけではなく学校の先生や保母さん、栄養士さんがもっていなければならないのです。
5歳の子が来たら、自分の目の高さを5歳の子どもの高さまで高めなければいけないということを、まずしっかりと、とらえていただきたいと思います。
ソニーの会長だった故・井深大(まもる)さんが、「才能教育」というグループを作っていました。彼らが才能といっているのは、特殊な才能ではなく誰もがもっている才能という意味です。「才能教育」では、若くすぐれた新体道の先生である青木宏之さんを招いて、次のような取り組みをされています。
3歳児、4歳児、5歳児を集め、後ろから何も言わずに新聞紙を丸めて振りおろすのです。皆さんはよけられますか? 3歳児は100%よけています。4歳児は88%がよけています。5歳児になるとだんだん減ってきますが、それでも半数以上の68%がよけているのです。
このことは、井深さんの『胎児は天才だ』(チクマ秀版社)という本にはっきりと載っています。これが当たり前だということを、皆さんは忘れてしまっているのです。
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薬を置かず、注射を打たないで子どもたちの力を信じて治療にあたる信念の強さに敬服しますね
子どもが大人より能力が高いという認識を持って目線を子どもの位置まで高めるという姿勢に考えさせられました
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