<News Angle> キリン、グリコと提携 サントリーと破談後で初 清涼飲料の販売・物流委託 | haru's Angle

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様々なニュースについてお伝えする<News Angle>。今回は、キリンホールディングスが江崎グリコと清涼飲料の販売・物流委託の面で業務提携することが明らかになりました。このニュースをお伝え致します。


キリンホールディングスは江崎グリコと清涼飲料事業で提携する方針を固めました。紅茶・果汁など主力商品のうち「チルド(冷蔵)飲料」と呼ばれる分野の販売を、来年2月からグリコに全面委託します。同分野で全国のスーパーなどに強固な販路を持つグリコに物流・販売を事実上一本化し、両社のブランド力をテコに強化します。食品・飲料の内需縮小に歯止めがかからない中、事業別に補完して生き残りを目指す提携が広がりそうです。


キリンホールディングスはSUNTORYホールディングスとの経営統合が2月に破談して以来、初めての他社との提携になります。対象は傘下の清涼飲料大手・キリンビバレッジが扱うチルド飲料「午後の紅茶」「トロピカーナ」など約50商品で、年間売上高は約150億円。江崎グリコの子会社・グリコ乳業(東京都昭島市)に商品の集配、卸・小売への販売・営業を移管します。


チルド飲料は常温を扱うペットボトル入りなどと異なり、生産や物流、販売まで独自の設備やノウハウが必要。キリンホールディングスはキリンビバ子会社の乳業中堅・小岩井乳業に生産・販売を委託してきましたが、小岩井は特に西日本が手薄なため販売は伸び悩んでいました。生産は引き続き小岩井が扱います。


グリコ乳業は「カフェオーレ」などを抱え、チルド飲料の2010年3月期売上高は約300億円(連結は820億円)。この分野で森永乳業や明治乳業などに次ぐ大手。キリンホールディングスは森永や明治に比べ品目・顧客の競合が少ないグリコとの相乗効果が大きいと判断。提携関係のなかった両社ですが、品揃えを強化して販売力を底上げし、物流費削減にもつなげます。


国内の清涼飲料市場は少子高齢化と人口減を受け、2009年(平成21年)まで2年連続で縮小しました。食品業界では共同物流や自動販売機での販売協力が進んでいますが、主力商品の販売を全面委託するのは珍しいということです。


キリンホールディングス・江崎グリコ 清涼飲料事業で業務提携 来年2月よりチルド飲料をグリコに全面委託


という訳で、キリンホールディングスと江崎グリコが清涼飲料のうち、いわゆる「チルド(冷蔵)飲料」の販売を来年2月からグリコに全面委託することになりました。つまり「午後の紅茶」「トロピカーナ」などキリンビバレッジが販売している商品をグリコの子会社であるグリコ乳業が販売するということです。


カキコにもあるようにキリンは今年2月SUNTORYホールディングスとの経営統合が破談して以来、今回初の他社との提携となります。果たして今回の提携が清涼飲料事業再編のきっかけとなるのでしょうか?今後も注目したいと思います。